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マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶 (Marcello, una vita dolce)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (86点)

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【あらすじ】 1996年に亡くなったMarcello Mastroianniにオマージュを捧げたドキュメンタリー。彼の二人の娘(異母姉妹)BarbaraとChiaraを中心に、生前交流があった映画監督や俳優やスタッフ、そして本人が“俳優Mastroianni”についてのエピソードを披露する。160本余りの作品に出演し、ViscontiやFelliniやDe Sicaなどの巨匠たちに愛されながらも決しておごらず、ひょうひょうと自分らしく生きた内気な大物俳優の姿が感動を呼ぶ。
 1924年に生まれ、俳優デビューは1948年。その後初めて手を組んだFellini監督の『甘い生活』で世界的スターとなり、その後も世界中の巨匠たちの作品に出演した。ナレーターは、Sergio Castellitto。(作品の詳細はこちら

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Marcello Mastroianni1人祭り。「何だってあんなに評価されるのか分からなかったが、時間が経つにつれ、彼の偉大さにやっと気づいた」とSergio Rubiniがインタビューに答えている。皮肉屋の彼らしい言葉だが、私もMarcelloの根強い人気を、ずっと不思議に思っていた1人でした。


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ところがひょんなことから彼の作品を観るようになり、そのへんにいる市井の人を演じると、実にうまい。人間臭く、怒りや嫉妬など醜い感情にとりつかれた時の演技ときたら、表向きはクールでありながら、ドロドロとした黒い感情を独特の方法で表出するのが、実にうまいのだ。彼の演技の裏には、ちょっとした遠慮やはにかみが感じられ、ようやくその魅力が分かるよう似なりました。


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共演した役者や監督、脚本や音楽や衣装や撮影担当者、そして2人の異母姉妹が語るエピソードは、どれも私を心地よく幸せにしてくれるものばかりだった。数々のイタリア映画の音楽を手掛けたArmando Trovajoliの、ピアノ演奏が見られるという嬉しいサプライズもある。Flora Carabella(妻)やCatherine Deneuve(同居)の談話がないのは残念だが、娘たちが代弁しているのかもしれません。朝寝坊で、電話と煙草が何よりも好きなMarcello。


by amore_spacey | 2017-07-24 00:01 | - Italian film | Comments(2)
Commented by petapeta_adeliae at 2017-07-25 12:41
亡くなって21年にもなるんだ。
やっぱりひまわり、そしてポルナレフの曲が印象的だった
ピッタリ哀しみの終わるとき。
小学生のソーニャにはひきしおとモンパリは衝撃的でした。
みんな元気はちょっとほろ苦く、プレタポルテはいかにも
イタリアだわと思いました。
今年になってBSであゝ結婚を見ました。
もう彼ほどの俳優さんは出てきなそう。
Commented by amore_spacey at 2017-07-25 20:54
☆ ソーニャさんへ。
ついこの間亡くなったような気がしますよね。そう、何と言っても『ひまわり』ですね。『哀しみの終わるとき』『ひきしお』『モンパリ』『プレタポルテ』は未見です。いつもは固い表情のLuchino Visconti監督が、とても柔らかい&優しいまなざしで、Marcelloのことを語っていたのが印象的でした。ようやくMarcelloの良さが分かりかけてきました。
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