禁じられた遊び (Jeux interdits)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 1940年6月、南仏の田舎。ドイツ軍の空爆により両親を目の前で失い、死んだ小犬を抱いたままひとりぼっちになってしまった5歳の少女Paulette(Brigitte Fossey)は、牛を追って来た農家の少年Michel(Georges Poujouly)と出会い、彼の家に連れていってもらう。Pauletteのために死んだ子犬の墓を作るMichelから、死んだものはこうやって葬る事を教わったPauletteはMichelといっしょに次々とお墓造りをしていった。(作品の詳細はこちら


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うわああ、なんて可愛いんだろう。Pauletteが可愛いらしくて、やっぱり何回も観てしまう。彼女の何気ない表情やまなざし、ちょっとした仕草や動きが、愛くるしくてたまらない。ママとお揃いのワンピースに、ママがやってくれた髪の編み込み…。だけどそのママもパパも死んでしまった。可愛がっていた犬も。あの犬を無造作に川に放り投げたおばちゃん、一生許さないわよ!

あれだけたくさんのお墓を作ったのは、死んだ愛犬が寂しい思いをしないようにという優しい気持ちから。十字架だって、最初はその辺の枝を使った手作りだった。でも墓地にあった十字架のほうがもっと綺麗で、欲しくなってしまった。動物のお墓にそれを立てたら立派に見えるし、きっと死んだ動物たちも喜んでくれる。きっかけは軽い気持ち。神や祈りや死が分からない子どもにとって、十字架を集めるのは、綺麗な貝殻やキラキラした石を集めるようなものだ。


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首に名札をぶら下げたPauletteが、「Micheeel!Micheeel!」と呼びながら走り出すラストシーンで、抑えていたものが一気にこみ上げ、涙腺崩壊で顔がぐしゃぐしゃになってしまった。あの瞬間Pauletteは、もう2度とMichelに会えないこと、1人ぽっちになってしまったことを、全身で理解してしまったのだと思う。今度こそ本当に1人ぽっち。このやるせない気持ちや絶望感を、どこにぶつければいい?悶々としている視聴者の前に、間髪入れずFINの3文字。情け容赦なんて、ありゃしませんよ。絶望のどん底に叩きつけられたみたい。こんな小さな女の子が、一体どうやって生きていくんだよぉ?(号泣)


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あの物悲しいギターのメロディは、ヤマハ音楽教室の初めての発表会で、みんなと一緒に演奏した思い出深い曲だ。シンプルなメロディに分散和音の伴奏。みんなお揃いのブラウスとスカートに、ストラップのエナメルシューズで、子どもながらに晴れがましくもどこか面映いような気持ちで、舞台に立ったあの日のことを、このメロディーを聞くたびに懐かしく思い出します。


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by amore_spacey | 2018-04-05 03:37 | - Other film | Comments(2)
Commented by gabbyna at 2018-04-07 22:38
この間のジェルソミーナに続き、なんとも懐かしい映画ですね。そして本当に名作だと思います。あの音楽を聞いたでけで映像が浮かぶという感じですよね。もう一度見直したくなりました。
Commented by amore_spacey at 2018-04-11 01:20
☆ gabbynaさんへ。
最近の作品もいいですが、昔のモノクロの映画も懐かしいですね。あの音楽、当初はオーケストラ編成の予定が、予算の関係でギター独奏になってしまった。それが結果的には大成功を納めたということですね。
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