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7番房の奇跡 (7-beon-bang-ui seon-mul/Miracle in cell No.7) 

ネタばれあり!
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【あらすじ】 模擬国民参加裁判で弁護側の女性弁護士(Shin-Hye Park)は、ある幼女暴行殺人事件の冤罪を晴らすために立ち上がる。当時犯人とされ死刑が確定した、知的障害を抱えるYong-Goo(Ryu Seung-Ryong)は、しっかり者の娘Ye-Seung(Kal So Won)と、貧しくも幸せに暮らしていた。ところがある日、Yong-Gooが女児を誘拐・殺害したとして、逮捕されてしまう。彼が収監された7番房の仲間たちは、彼と娘Ye-Seungを会わせるためにある計画を思いついた。
 一方刑務所の課長(Jin-young Jung)は、Yong-Gooが殺人事件の犯人であることを疑い始める。単独で事件を再調査していくうちに、事件で死んだのは警察庁長官の娘で、何としてでも犯人を逮捕したかった警察の誤認逮捕であること判明し、Yong-Gooは無罪だと確信する。(作品の詳細はこちら)  


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刑務所に収監された男と、唯一の肉親である小学生の娘との絆を描きつつ、殺人容疑の真相が明らかになっていく、ミステリー要素を絡めたヒューマンドラマ。弁護士になった娘が、殺人犯にされた父の汚名を返上し、名誉を回復させる冒頭のシーンから、事件当時の回想に入っていく。現実にはあり得ない奇想天外な展開や、「泣いて下さい」的ベタなシーンも多く、突っ込み所は満載ですが、感動しました。

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娘を演じたYe-Seungちゃんの、あどけなくて可憐なこと!機転がきいて賢く、お茶目な彼女に癒され、それまでギスギスしていた7番房の雰囲気は一変して、健気な娘や純粋な父の姿に、何とかしてあげたいという強い思いに突き動かされる。Yong-Gooの無罪を勝ち取るために、彼らは一致団結して刑務所脱出劇を計画・実行したり、法廷での証言のシミュレーションを特訓したりして、公判の日を迎えるのですが…。

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7番房の受刑者たちに扮した脇役の演技は実に上手く、一人一人がこれまた味のある人で惹きつけられます。彼らの個人的なエピソードも織り込みながら、徐々に団結していく様は、現実にはあり得ないと知りつつ、胸が熱くなりました。それだけに、やっつけ捜査による冤罪で死刑が確定し、異例な早さで刑が執行された、情け容赦のない厳しい現実に感極まり、なす術(スベ)を持たない無力さに愕然とするばかりです。

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二人の最後の別れのシーン。Yong-Gooは自分で納得して選んだ道だったが、この先もう娘には寄り添っていけなくなるという現実や死に対する恐怖に打ちのめされ、生への激しい執着に囚われて慟哭する。知的障害=のほほんとした人柄、という刷り込みによって(たぶん山下清のドラマの影響)、彼らには世俗の欲や生へ執着がないように思っていたが、この生々しい一面を突きつけられ、心を激しく揺さぶられました。

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課長を演じたJin-young Jungの、地井武男と渡辺いっけいを足して2で割ったような顔立ちが結構好きで、厳しくも温かいまなざしで父娘を見守る彼に、一縷の望みを託したのですが…。警察側にも道理の分かる人が居たことで、理不尽な思いが若干和らぎます。


by amore_spacey | 2019-11-03 00:46 | - Asian film | Comments(0)
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