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ステーション・エージェント (The Station Agent)

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【あらすじ】 FinことFinbar(Peter Dinklage)は、人嫌いの孤独な鉄道オタク。幼い頃から小人として、興味本位で見られ続けてきた。彼は鉄道模型店働いていたのだが、店主のHenry(Paul Benjamin)が突然亡くなった。Henryの遺産としてFinbarに、 ニュー・ファンドランドの廃墟となった駅舎が譲渡される。Finbarは古ぼけた駅舎に引越し居を構えることになった。
 そこでも彼は近所の人々から好奇の眼差しを浴びせられ、ますます心を閉ざしていった。しかし駅舎の前でコーヒーを販売するJoe(Bobby Cannavale)や危うく車でFinbarを轢きそうになったOlivia(Patricia Clarkson)、電車が大好きな少女や図書館受付のEmily(Michelle Williams)たちと、徐々に交流が芽生えていく。(作品の詳細はこちら


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鬱屈して仏頂面顔だったFinが、次第に笑みを浮かべるようになり、ジョーク混じりで相手を笑わせるまでに変わっていく。その過程はPeter Dinklageならではの説得力ある演技で、最後には抱きしめたくなりました。Finを演じながらPeter自身も若い頃を振り返って、しみじみしたのではないか。

嫌な思いをするくらいなら、1人がいい。でも人と関わらずに生きるのは、不可能に近い話だ。傷ついたり理不尽なこともあるが、この上ない喜びを与えてくれるのも、やはり人との関わりの中なんだ、ということも分かっている。

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フィンの回りに集まった人々は、なんとなく「俺たち、はぐれ者」という世間からの疎外感があり、心に傷を負っていたりちょっぴりやさぐれていたりする。だから無遠慮に立ち入ったりしない配慮のようなものがあり、フィンにとって生まれて初めて、絶対的な安心感が得られる仲間であり、居心地の良い場所なのだ。

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気心が知れて親しみが湧くにつれ、時には直球ストレートに迫ることもあるが、その視線には相手を思いやる優しさが感じられる。相手の地雷を踏んでも、自分の地雷を踏まれても、彼らが喧嘩別れしなかったのは、恩着せがましい救けや、上っ面の優しさで繋がっている仲間ではないから。

恋人でもなければ、家族でもない。幼馴染でも上司部下でもない。けれどもそこには見えない特別な絆があって、3人は程よい距離の中で、程よい強さ(緩さ)で結ばれているのです。


by amore_spacey | 2020-04-14 00:41 | Other film | Comments(0)
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