人気ブログランキング |

リトル・フォレスト 夏・秋  リトル・フォレスト 冬・春

リトル・フォレスト 夏・秋  リトル・フォレスト 冬・春_e0059574_038548.jpg
【あらすじ】 都会で暮らしてみたものの、その生活に馴染めず、生まれ故郷の岩手の小さな集落・小森に帰ってきたいち子(橋本愛)は、田畑を耕し自ら作物を育て、野山で採ってきた季節の食材で日々の食事を作り、自給自足の生活を送っている。友人のユウ太(三浦貴大)もまた、都会から戻ってきていた。
 子供時代のエピソードや5年前に突然失踪した母・福子(桐島かれん)のことなどを懐かしく思い出しながら、いち子は生きる活力を蓄えていく。五十嵐大介の同名漫画を映画化。(作品の詳細はこちらこちら


リトル・フォレスト 夏・秋  リトル・フォレスト 冬・春_e0059574_0392916.jpg
リトル・フォレスト 夏・秋  リトル・フォレスト 冬・春_e0059574_0394428.jpg
「疲れているときでも、さらっと観ることができる」「食べるシーンがたくさん出てくる」と聞いて何となく観始めると、冒頭のシーンから引き込まれ、『夏・秋』『冬・春』の2作を一気に観ました。自転車を漕ぐいち子、豊かな緑に包まれた山間の村、田植え、グミやあけびのえぴソード、とれたてのトマトにかぶりつくいち子、くるみごはん、自分でさばいた合鴨の料理、手ぬぐいを首に巻いて畑仕事に精を出すいち子、垂れる稲穂、芋類や玉ねぎやあずきの収穫と保存法、わらびやフキノトウ…。

リトル・フォレスト 夏・秋  リトル・フォレスト 冬・春_e0059574_040347.jpg
リトル・フォレスト 夏・秋  リトル・フォレスト 冬・春_e0059574_040358.jpg
遥か昔、こんな風景の中で、過ごしたことがある。子どものころ妹と一緒に亡き祖父母について畑や田んぼへ行き、彼らの仕事ぶりを飽きもせず眺めていた。あの時の土のにおいや、採れたてのいちごやトマトやきゅうりのぬくもりを、今この瞬間リアルに思い出すことができる。なんて懐かしいんだろう。こんな映画を観ると、今すぐにでも日本に帰りたくなる。

季節の移ろいを肌で感じ、四季折々の恵みを自然から頂きながら生きていく。そんないち子の暮らしは、少し昔の日本人なら誰でもやっていたことだ。「生きるために他の生き物を殺生する」という行為も、各家庭でごく普通に行われていた。人間は動植物の命を奪って、自分たちの命を繋いでいる現実を、普段はほとんど忘れてしまっている。

リトル・フォレスト 夏・秋  リトル・フォレスト 冬・春_e0059574_0404645.jpg
リトル・フォレスト 夏・秋  リトル・フォレスト 冬・春_e0059574_0405641.jpg
低く抑えた橋本愛のひとり言のようなナレーション、採れたての野菜を刻んだりすり鉢でクルミを擂る音、フライパンで炒めたり搔き揚げを揚げる音、出来立てのお菓子や料理を頬張るいち子の口元…が、目にも耳にも心地よかった。彼女がどんどんたくましくなっていく姿に、励まされました。ちょっと疲れてしまったときに、また観たくなる作品です。


by amore_spacey | 2020-05-14 00:55 | - Japanese film | Comments(2)
Commented by petapeta_adeliae at 2020-05-15 22:03
小森って奥州市、江刺、水沢辺りで小沢一郎の地元です。
岩手は縦長で母の故郷の一関からちょっと上になります。
この映画のことは知りませんでした。ずこーく惹かれます。
来週は母の三回忌ですが、このような状態なのでいつ行けるか
分かりませんが、行けたらいとこに借りてもらいます。
Commented by amore_spacey at 2020-05-16 01:31
☆ ソーニャさんへ。
小沢氏はてっきり関東の出身だと思っていました。お母様の故郷に近いんですね。山間に広がる田園風景が、私の実家近くの風景にそっくりで、思わず引き込まれるようにして観ました。四季折々の日々の暮らしを、素晴らしい映像と音で見せてくれます。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< アラン・ドロンのゾロ (Zorro) メルシィ!人生 (Le pla... >>