ネタばれあり!【あらすじ】 1943年、連合軍であるイギリス軍によって訓練された12人のノルウェー人工作員は、ノルウェーを占領するドイツ軍の航空管制搭・破壊作戦のため、母国への上陸を試みた。しかし寸前でドイツ軍の攻撃を受け、1人を除いて11人が捕虜となり、うち1人は即座に銃殺されてしまう。処刑直前に逃走した
Jan Baalsrud(Thomas Gullestad)は、国境を目指して雪山に踏み込んだ。
一方ナチスドイツのKurt Stage司令官(Jonathan Rhys Meyers)は、自分の威信にかけて何としてもJanを捕えるべく、執拗に追い続ける。果たしてJanは、ナチスの追跡から逃れることができるのか。実話をもとに映画化。(作品の詳細は
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Jonathan Rhys Meyers1人祭り。とにかく寒いシーンが続き、暖房の効いた部屋で観ているのに、寒さが骨身に凍み、手足の指先がジンジン痛みそうなレベルでした。これは役者も撮影陣も、命懸けでしたね。極寒の雪原の中での壮絶な逃亡があまりにもリアルで、極度の緊張感に見舞われます。「ああ、今度こそ絶体絶命、Janが見つかってしまう!」というシーンが繰り返し出てきて、そのたび手に汗を握り、心臓バクバク。しかし画面から目が離せない。手応えのある重厚な人間ドラマでした。
不屈の闘志で生きのびようとするJanの生命力・命懸けで逃走を手助けする住民たち・ノルウェーという自国のために行動する人々の気高さ・冷酷非情なナチスの残忍さや執拗さ・束の間の安らぎやジョーク・ノルウェーの大自然・晴れ渡った雪山と遊牧トナカイの群の壮大なシーン・逃亡するJanの心理描写など、細部に至るまで全てが素晴らしかった。
Thomas Gullestadの役者魂には、感服いたしました。撮影中やその後の体調は、大丈夫だったのかな。Jonathan Rhys Meyersが、ドイツ語を話しています。彼も頑張った。制服の効果でさらにカッコよく、目の保養になりました。一人祭りをやって良かった。全くダメだったのは、邦題。