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真夜中のミラージュ (Notre histoire)

ネタばれあり!?
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【あらすじ】 長年付き添った妻への愛憎と失意から、一人旅に出た Robert(Alain Delon)は、列車のコンパートメントで、妻似の Donatienne(Nathalie Baye)と出会う。彼女に心惹かれた Robert は、列車の中で愛を交わす。

後腐れのない行きずりの愛だったはずなのに、Robert は次の駅で降車した彼女の後を追い、二人は駅前のホテルに入った。そこで彼の全財産を Donatienne に預け、キミを笑わせてみせるよと愛を告白。それでも拒否する彼女を追って、Robert は彼女の家に居座り続け、そこでも酒浸りで一生懸命に彼女を口説く。

その日の深夜に、Donatienne はバーで遊んだ男達を家に連れ込み、Robert の兄と仲間たちは彼を迎えに来た。頑なに拒み続ける彼女に、怒った Robert は思わず暴力をふるってしまうが、逆に返り討ちに遭う。この騒ぎで、近所から苦情がきてしまった。1985年 César 賞の主演男優賞(Alain Delon)とオリジナル脚本賞(Bertrand Blier)を受賞。(作品の詳細


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Alain Delon 追悼。「何、これ?」と過去に何度も挫折しましたが、今回やっと最後まで鑑賞しました。追悼企画なので頑張った!が、やはり「何なんですか、これは?(困惑)」に変わりはありません。日本でもイタリアでも公開されなかった理由が、なんとなく分かる。

クールでカッコいい Alain もいいけれど、従来のイメージから遠い役を演じるほど、そのギャップが新鮮で面白い。ヘンな彼も可愛いの。

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愛する妻への Robert の深層心理や、自身への屈折した思いを描いた、ナンセンスな作品なので、理屈で理解しようなんてのが、土台ムリなんです。冒頭では Robert 1人だったのに、Donatienne が登場し、男たちも加わって乱闘騒ぎになってしまうし。

自分の妻を Robert に差し出す男がいたり、彼女の友人たちや彼の兄たちや、隣人や村の人々がどんどん集まって来て、外野がああだこうだと口を挟んだり、紆余曲折の後、あの結末。「はぁ???」です。彼の深層心理に加えて、アルコール依存症ですから、支離滅裂なのは当たり前ですね。

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キミの笑顔が見たいと Donatienne を追い回したり、暇さえあればビールに溺れている Alain には、これまで見たことがなかった人間臭さや、ダメっぷりが溢れ、振り切った演技が潔い。あの椅子への執着も、可愛いというか哀れというか…苦笑

クールでダンディな従来のイメージを打ち破って、芸域が格段に広がりました。ハンサムでカッコよくてクールで隙がない、そういった賞賛は、もういい。好きにやらせてくれ。

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この撮影風景(←音が出ます)をみると、Bertrand Blier 監督が Alain に、絶大な信頼を寄せている(監督は聞き役で、Alain が仕切ってる?楽しんでる?)様子が伺えます。邦題、ナイス!


by amore_spacey | 2024-08-25 00:22 | ┗ Alain Delon | Comments(2)
Commented by at 2024-10-01 19:42
ブログにコメントいただきありがとうございました。
お邪魔させていただきます~♪・・・って!!すごいですネ!!!こんなにアラン・ドロンの記事を挙げていらっしゃるなんて~~!!感激です(涙)
そして画像もいっぱい、素敵です~♡
いっぱいコメントさせていただきたい記事があるのですが、まずは、これから。
ずっと観たかった作品なのですが、少し前にようやく観ることができました。
これまでのドロンじゃない!!人間味たっぷり、お酒もたっぷり・・でしたね。
いったいこれは何を見さされているんだろう?と思う映画でしたが、力の抜けきったドロンの演技が楽しかったです。

撮影画像、楽しいですね。ほんと!仕切ってますね(笑)
Commented by amore_spacey at 2024-10-02 01:32
☆ 瞳さんへ
いらっしゃいませ&初コメありがとうございます。
気に入った映画を何度も観るので、未見のアランの映画がまだ何本もあるんです。彼は逝ってしまいましたが(号泣)、素晴らしい作品をたくさん残していってくれたので、それが心の拠り所になりますね。

この作品は癖が強めで、なかなか前に進めなかったのですが、今回はかなり頑張って最後まで観ました。ビールがぶ飲みのアランもよかったけれど、若いジャン・レノ(前列で知ったかぶりで助言したり)やナタリー・バイ(訳分からん)やヴァンサン・ランドンや、全然関係ないのに、どんどん集まってくる村人たちが、滑稽で可笑しいやら面白いやら。インタビューの映像はあっても、撮影風景ってなかなか残っていないので、これは貴重ですね。
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