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同性愛・人との意思の疎通や共感を描いた『Queer』

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【あらすじ】 1940年代後半。40代のアメリカ人William Lee(Daniel Craig)は、様々な理由からメキシコシティに住むことに決めた。酒と麻薬に溺れた同性愛者で、酒と麻薬を求めて夜の酒場をさまよい歩いている。
 ある晩そこで若い学生Eugene Allerton(Drew Starkey)に出会い、彼に夢中になって恋に落ちる。彼との出会いは、Leeに誰かと親密な関係を築くことができるかもしれない、という幻想を初めて抱かせた。
 Leeはついに、Eugeneの心を自分のものにする。そして二人は、精神を自在に操ることができ、テレパシーを可能にするという伝説の植物yageを探し求めて、アマゾンの奥地への旅に乗り出す。そこで彼らは奇妙な植物学者(Lesley Manville)と出会い、探していた伝説の植物を手にする。 William S. Burroughsの同名小説をもとに映画化(作品の詳細) 


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ヴェネツィア映画祭 開幕8日目の9月3日に上映された、コンペティション部門の作品。脚本のもととなったBurroughsの同名小説は、1952年に書かれたが、出版されたのは1985年だった。Luca Guadagnino監督は17歳の時に初めて原作を読んで以来、「これは私が何年も作りたいと思っていた映画であり、私の最も個人的な映画です」と。

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William Leeを演じたDaniel Craigは、James Bondのイメージを見事に打ち破る、素晴らしいパフォーマンスをみせてくれた。自分の弱さをさらけ出すときのDanielの演技は、強いリアリティがあり、観る者の心を揺り動かす。彼は役者としての新たなステージに向かっていると、監督は絶賛している。

キャスティングの段階で、この役をDanielに断わられるんじゃないかと監督は危惧していた。当のDanielはGuadagnino監督と仕事がしたいと、ずっと思っていた。ウィンウィンです。

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この映画は同性愛だけでなく、人間の孤独・喪失・欲望・相互のコミュニケーションについても描いている。Leeは何度もアルコールやドラッグに溺れそうになるが、Eugeneとの出会いによって、人間性を模索するようになる。

Eugeneは肉体的なものだけでなく、自分自身の孤独や虚無感を相手と分かち合いたい、共感を求めている。究極のところ、男性か女性かに関係なく、他人との心のコミュニケーションは実現するのか、そこに監督は焦点を当てている。

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今の所一番気になっているのは、呪術師のような霊媒師のような植物学者を演じるLesley Manvilleです。


by amore_spacey | 2024-09-05 00:20 | My talk | Comments(0)
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