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山猫 (Il Gattopardo) シチリア料理とお菓子  

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Alain Delon追悼&秋のグルメ一人祭り。『山猫』には、晩餐会や大舞踏会で、見るからに美味しそうな、数々のシチリア料理やお菓子が出てきます。

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忘れられないのが、TancrediとAngelicaの婚約晩餐会に出てきたティンバッロ(Timballo del Gattopardo)に、一族の当主であるSalina公爵が、最初にナイフを入れるシーン。パイ皮で包まれているらしいことは、初めて観た時にもわかりましたが、中身は?

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ハンバーグ状にしたひき肉か塊肉を、パイ皮で包んでオーブンで焼いた料理を想像していました。調べてみたら、地域や家庭によって違いはありますが、グリンピース・サルシッチャ・ゆでた鶏肉・生ハム・バター・マカロニ・パルミジャーノ・ゆで卵・黒トリュフ・小麦粉・トマトソース・砂糖・シナモン・牛乳をパイ皮(またはパスタ・ブリゼ)で包んで焼いた、お祝い事に欠かせない華やかなパスタ料理でした。黒トリュフやシナモンが入っているので、カットするといい香りが立ち込めます。(↑拾い画像なので、若干違います)

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晩餐会の終わりごろに出てくるお菓子。カッサータ(Cassata)かなと思うのですが…。柔らかいスポンジケーキと、おいしいリコッタチーズクリームが、交互に重ねられた2段のケーキ。

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スクリーンには登場しませんが、Salina公爵夫妻のお気に入りのデザートのラム酒のゼリー。

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大舞踏会のスイーツ・ブッフェで、Salina公爵が選んだ2つのお菓子・・・

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1つ目は暴食の勝利(Trionfo di Gola)という名前の、砂糖漬けのフルーツとチョコレートチップがたっぷり入ったおいしいリコッタチーズクリームとスポンジケーキに、粉砕したピスタチオをまぶした円錐形のお菓子。

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もう1つは、処女の乳房(Minne di vergine)。半球体のスポンジケーキ(またはタルト生地)に、リコッタチーズとピスタチオのクリームをのせ(タルト生地で蓋をして焼き)、砂糖漬けのチェリーを飾る(アイシングありとなし)。シチリアのお菓子に、リコッタチーズは欠かせません。(詳細←音が出ます)

大舞踏会の会場となったPalazzo Valguarnera Gangは、個人の所有する宮殿であり、今もシチリア貴族の末裔が、莫大な私財を投じて、修復や改修をしながら守っている。2017年にAlain Delonは、この宮殿を再訪しました。(詳細←音)

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『山猫』よもやま話
『山猫』ロケ地巡礼


by amore_spacey | 2024-09-30 00:58 | ┗ L. Visconti | Comments(6)
Commented by petapeta_adeliae at 2024-10-01 21:23
ティンバッロたべてみたいです。
この20年ぐらい前にフランスかイタリア映画の中に
出てきた料理を食べさせる企画があり行ったことがあります。
5000円以内でした。違う映画で2回行った記憶があります。

池波正太郎の時代劇では料理がよく出てきます。
Commented by amore_spacey at 2024-10-02 01:37
☆ ソーニャさんへ
私もティンバッロを食べてみたい!手間暇かかったお料理なので、省略バージョン(グラタン皿のような中に具を入れて、パイ皮を上にのせて焼く)がたくさんあるようです。わぁ、映画に出てきたお料理が食べられるなんて、それ、最高の企画じゃありませんか!!!池波正太郎の本は持っているのに、未読なのでさっそく読んでみます。
Commented at 2024-10-03 06:51
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by amore_spacey at 2024-10-04 00:29
☆ 鍵コメさまへ
情報ありがとうございます。リンク先に行ったらおいしそうなものがいっぱい。これからの季節は、鍋物もいいなぁ。調べてみたら彼は、食に関するエッセイを、たくさん書いているんですね。
Commented by stefanlily at 2024-10-04 01:34
ブリティッシュベイクオフの「テクニカル」に課題で出されそうな、作るのが大変そうなお菓子ですね。
番組でクロアチア?のドボシュタルトやスウェーデンのプリンセストルタ作りに参加者が苦戦してました。
山猫は食事、インテリア、家具、衣装、舞踏会。とにかく細部が贅沢この上ない。
住んでいる彼らも良く知らない部屋でかくれんぼ、「everything but the kitchen sink」 持って行ける物は何でも、な疎開?場面。ピクニックみたいでした。
でも、すべてが没落しつつある貴族の最後の…なんですね。
池波正太郎は、編集者が同じメニューを注文すると「分けて食べたいのに」とお怒りだったとか。
「作家と猫」「作家と酒」や温泉、食事など、作家お気に入りの諸事を特集したムック本が出てますよ。
多趣味な作家を複数人数特集して1冊の本にするという、分かり易い企画ですね。
川崎重工のお嬢様だった作家の久坂葉子。戦後没落して、芥川賞候補にもなった才能ですが、「山猫」どころではない窮状だったと。石原慎太郎と同世代。気の毒な最期だったと。ネット上の「青空文庫」で読めます。
Commented by amore_spacey at 2024-10-05 01:13
☆ stefanlilyさんへ
お料理からお菓子まで手の込んだものばかりで、目移りしてしまいます。何とこの晩餐会メニューを提供する企画があったそうで、うわぁ行きたかったー!!!ヴィスコンティ監督の洗練された拘りが、目を楽しませてくれた映画ですね。因みに大舞踏会も佳境に入り、疲れた公爵がトイレに行くと、そこにずらりと並んだ便器…。あれは監督のお屋敷にあったものを、使ったのだそうです。監督も作品に出てくる公爵と同じような気持ちで、貴族の行く末を憂いていたのでしょう。

池波氏の気持ち、すごく分かる。私も家族と行くときには、色々なものを食べたいので、違うものを頼むようにしているから。作家と猫とかお酒とかお食事などのエッセイ、面白そうですね。特に作家と猫!夏目漱石や幸田文や谷崎が、猫をみたり抱っこしたりしている写真をみると、頬がゆるみますもんね。

久坂葉子という方は知らなかったのですが、ググってみたら、なんと悲しい最期だったんでしょう。青空文庫は本当にありがたい存在です。
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