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デーモン・ワールド (Le passage)

ネタばれあり!!!
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【あらすじ】 妻(Christine Boisson)と別居中のアニメーション映画監督 Jean(Alain Delon)は、息子 David(Alain Lalanne)と2人で幸せな生活を送っていた。ある日ドライブに出かけた2人は、交通事故に遭遇。Jean は即死し、息子も瀕死の重傷を負ってしまう。
 死の淵で死神と出会った Jean は、息子の命と映画の完成を引き換えに、世界の壊滅に手を貸すことを迫られる。死神は Jean が制作するアニメーションを利用し、魔界の力によって、地球を暴力と破壊と死で満たそうと企んでいるのだ。(作品の詳細


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Alain Delon の1人祭り。なかなかの珍作で、衝撃を受けました(≧∇≦)アハハハッ! 突っ込み所満載の奇抜な展開や映像ではありますが、愛する家族のために奔走する父親の姿や親子愛を、実写とアニメで描いた興味深い作品でした。制作と脚本に加わった、Alain の思い入れが窺われます(୧◕᎑◕๑;) 邦題、ナイス!

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死神は Jean の大ファンで、彼のアニメ作品を7回も見た!と自慢する、そのオタクっぷりが…ね(爆) 監視カメラのついた地下室には、タップやセルから撮影機材まで、必要な物は全て揃っている。Jean を監禁して仕事をさせるために、死神はウキウキしながら用意したんだろうなぁ。Jean のフリフリシャツも、死神が買いに行って来てるし。推し活にもほどがある(ё_ё)

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モニターの前に座り、キーボードを叩いて人間の生死を操る死神が、いかにも80年代らしいチープさで、和みます。この死神がズルくてね。世界を滅ぼすと言いながら、自分では手を汚さず、コンピュータとネットワークと契約した人間(=Jean)に仕事をさせるんです。どこかの政治屋みたいに。

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劇中で流れる Jean 作のアニメーションが、モノクロのフィルム・ノワール調で、血の色だけが赤。それを編集する死神の、雑なディテールとの落差よ!このアニメの中に息子が放り込まれる終盤から、ポップス歌手の MV のようになりますが、あくまでもテーマは親子の愛ですから、キリッ!

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ジェットコースター並みの速度と振り幅で変わる、Alain の表情や、他の作品にはない魅力が満載。息子を見つめる Alain の、父性愛に満ちたまなざしが悩殺モノで、たまりません。『世にも怪奇な物語』や『真夜中のミラージュ』の、遥か斜め上をいく作品で、異様な世界の Alain を観たい方にお勧めします。


by amore_spacey | 2026-01-11 00:57 | ┗ Alain Delon | Comments(2)
Commented by stefanlily at 2026-01-13 16:05
アニメ?絡みの作品にも出てたんですか。
珍しいですね
 タイロン・パワーも英雄的な役を演じていたとか。
エロール・フリン、ダグラス・フェアバンクスもだけど、ドロンより上の世代ですかね。
Commented by amore_spacey at 2026-01-14 00:50
☆ stefanlilyさんへ
アランが出ている主要な作品を観たので、ちょっとマイナーだけどいつもと違うアランがみたくなって、色々と探していたら、この作品に辿り着きました。なかなか面白かったデス。
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