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アラン・ドロンのドキュメンタリー 『野獣の孤独』 (La Solitude D'un Fauve)

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2019年に制作の、Alain のドキュメンタリー『Alain Delon, La Solitude D'un Fauve(直訳:アラン・ドロン、野獣の孤独)』(←音が出ます)が、フランステレビのシリーズ『Un jour, un destin』で放送されました。Alain の軌跡を時系列で追っていく中で、私の知らなかったエピソードをいくつか紹介します。

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除隊後、パリに戻った20歳の Alain を一目見て、有望な青年と直感した女優の Brigitte Auber は、「あなたは容姿が整っているから、カンヌ映画祭の会場に行ったら、映画界への道が開けると思うわ」と助言し、まだ一般人だった彼に自分の緑のオープンカーを貸した。太っ腹な姐さん!彼女が予見した通り、Alain は世界的大スターになりました。

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当時フランスで人気のあった4人組 Jean-Claude Brialy と Alain Delon と Sacha Distel と Jean-Pierre Cassel

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『山猫』を撮影中、婚約者の Romy Schneider は、Alain の相手役の Claudia Cardinale だけでなく、Luchino Visconti 監督にまで嫉妬を隠さなかった。Alain は私だけのものよ!

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仲良しだった異母弟の Jean-François Delon は、若い頃パリでバーテンダーをしていたが、その後 Alain と共演したり、撮影やADとして映画界で仕事をしている。物静かで実直そうな人ですね。

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1968年に起きたマルコビッチ事件は、フランスの政界を震撼させる大スキャンダルに発展し、Georges Pompidou と de Gaulle 将軍の関係に深刻なダメージを与えた。事件は未解決のままになっている。

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遺体で見つかった Stevan Marković は、その筋でよく知られた悪党だった。パリ8区にある Alain の私邸に住み、「便利屋」(秘書・ボディガード・代役)として働いていたことが判明し、警察は『太陽が知っている』を撮影中の Alain を、重要参考人として召喚。しかし証拠不十分で不起訴となった。

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長男 Anthony Delon が17歳の時に立ち上げた、レザージャケットのブランド名「A. Delon」は、著しい混乱を招くとして、Alainは息子を訴えた。その後 Anthony Delon 1985というブランド名に変更。名前の頭文字が、2人ともAですからねぇ。

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Alain は定期的に友人たちを招いて、Douchy の自宅で映画上映会を開き、彼の好きな『地獄の黙示録』をよく観ていた。これは未見なので、近いうちに。

 
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Alain は家族や友人・知人たちとの交流を楽しんでいたが、彼には1人の時間が必要で、団欒の輪からスッと姿を消したものだった。ピストルを解体して掃除するのを、面白そうに見ている猫に、話しかけている Alain174.png


by amore_spacey | 2026-01-31 00:53 | ┗ Alain Delon | Comments(8)
Commented by at 2026-02-01 19:08
こんばんは。
まあ!こんなドキュメンタリーが作られていたのですね!!
ご紹介ありがとうございます。
知らないエピソード、私も食い入るように(笑)読みました。

ロミー・シュナイダー、アランにぞっこんだったのね。破局の時はどんなに辛かったことでしょうね。「太陽が知っている」での再共演での二人がとても印象に残っています。

>彼には1人の時間が必要で、団欒の輪からスッと姿を消したものだった。
このエピソードが彼をよく表している気がしますね。
猫ちゃんに話しかける写真にキュン!としました。
Commented by amore_spacey at 2026-02-02 00:26
☆ 瞳さんへ
日本語字幕がなかなか微妙ですが(苦笑)、これがなかったら全く理解できなかったので助かりました。お時間があったら、ぜひご覧下さいね。

マルコヴィッチ事件は名前だけしか聞いたことがなくて、政界を揺るがすようなスキャンダルだったなんて!しかも久しぶりにロミーと共演した『太陽が知っている』の撮影中に召喚って、心身ともにハード過ぎませんか?

たぶんトイレに行くようなふりして、スッと姿を消したんでしょうね。ホント、彼らしいエピソードです。猫をのぞき込む彼の表情が素敵すぎて、とろけそうになりました💖
Commented by stefanlily at 2026-02-02 17:29
猫かわいい。さすがにご存命ではないでしょうが。
 アランのデビュー契機が「カンヌ映画祭に行けば」とは。
確かカルディナーレかソフィア・ローレンもそれと似た感じではなかったかしら…うろ覚えですが。
ロミーがヴィスコンティ監督にまで嫉妬とは(笑)。
ヘルムートやビョルンアンドレセンの起用もありましたし(アランとどちらが先?)、お稚児さんにされるかも…の心配ですかね?
嫉妬の甲斐あって(違)、「ルードヴィヒ」に起用、それもエリザベート皇妃の役とは。
Commented by amore_spacey at 2026-02-04 01:24
☆ stefanlilyさんへ
この猫ちゃん、とってもかわいいですよね。アランがカンヌ映画祭に行ったということは、何かそういった期待があったのでしょうね。カルディナーレもローレンも、美人コンテストで優勝したことが、芸能界入りのきっかけになったようです。

アランに初めて会ったロミーの第一印象は、極めて悪く、階級差や何やらで、大嫌いなタイプだったのに、ヴィスコンティ監督にまで嫉妬するくらいアラン沼にハマってしまいました。監督の目に留まったのは、1番先にアランで次がヘルムート、ビョルンは最後だったはず。エリザベート役ゲットは、ロミーの嫉妬がきっと監督に伝わったのね。
Commented by petapeta_adeliae at 2026-02-04 13:13
出てくる名前が一流すぎて口が閉じません。
小学生の頃のに父に叱られるとを必ずアラン・ドロンと
3歳しかかわらないのに。。。と嫌味を言ってました。
すると父はアラン・ドロンはギャングだと言い返して
きました。それはマルコビッチ事件のことでした。

小さいころからアラン・ドロンですよね。
20〇55はF2のことですか?
ローランが出てきて驚きました。
BS NHK月曜日のワールドニュースはローランです。
Commented by amore_spacey at 2026-02-06 01:20
☆ ソーニャさんへ
ああ、お父様が可愛そうですね(苦笑) 未解決のマルコビッチ事件、フランスの政界にとって不都合なことがあって、もみ消したのでしょうか。どこの国も…ったく。

彼は幼い頃からすでに顔が整っていましたね。F2は2019年からF3になったようなので、この放送もF3だと思います。司会者のローラン、ワールドニュースにも出てるんですね~。
Commented by stefanlily at 2026-02-09 16:59
ロミーシュナイダーは育ちの良い人なんですね。確か若い頃にも、別の監督でエリザベート皇妃の役演じてますね。
大女優フランソワーズロゼエ主演の「女だけの都」は中世に舞台置き換えているが、ファシズム批判だと。試写会でムッソリーニが「良い映画ですね」と言ったとか(白目)。
マルセル・カルネ監督「悪魔が夜来る」「天井桟敷の人々」も隠れファシズム批判だそうです。
Commented by amore_spacey at 2026-02-10 21:53
☆ stefanlilyさんへ
ロミーの実母がマネージャーだったから、変な虫がつかないようにアランドロンに目を光らせていたようですね。若い頃は王女役が多いのも、純真無垢で可愛らしいイメージで売りたかった実母の意向でしょう。ファシズム批判の映画は、描写がダイレクトだったり控え目だったりしますね。
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