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ありがとう、トニ・エルドマン (Toni Erdmann)

ネタばれあり!!!
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【あらすじ】 悪ふざけが大好きな父 Winfried (Peter Simonischek)と、コンサルタント会社で働く娘 Ines(Sandra Hüller)は、性格も正反対。そんな2人の関係はあまり上手くいっていない。たまに会ってもInesは仕事の電話ばかりで、2人はろくに話すこともできなかった。
 ある日、娘を心配した Winfried は愛犬の死をきっかけに、彼女が働くブカレストへ向かう。父の突然の訪問に Ines は驚いたが、ぎくしゃくしながらも何とか数日間を一緒に過ごし、父はドイツに帰って行く。
 だがホッとしたのも束の間、彼女のもとに Toni Erdmann という別人になった父が現れる。職場・レストラン・パーティー会場…と、神出鬼没の Toni Erdmann /父の行動に Ines のイライラも募っていくが、2人が衝突すればするほどお互いの仲は縮まっていくのだった。(作品の詳細


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Sandra Hüller の1人祭り。男手ひとつで娘を育てた父親の思いが重すぎて、イライラなんて簡単な言葉では済まない。Winfried は娘を心配する体(てい)の、究極のかまってちゃんなんですよね。

なんですが、もうね、なんでしょう、気まずいシチュエーションをブラックユーモアに包んで、コミカルに展開していくんだけど、終盤は涙じわじわ熱いものが胸に込み上げ、毛むくじゃらの精霊クケリを着たパパの腕の中で、Ines が泣きじゃくるシーンで涙腺崩壊しました。

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こんな父とは対照的に、いつも仏頂面の娘。大事な取引の場に父親が現れて、予想通り色々やらかすのに、Ines はキレない。彼の悪ふざけには慣れっこで、もはや諦めの境地ですかねえ。けれど、父親が娘を思う気持ちは、決して一方通行ではなくて、娘にも充分過ぎるくらいに伝わっているんです。そこに繊細な彼女の葛藤が、透けて見えてくる。

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父のキーボード伴奏で歌うことを促された Ines が、次第にノリノリになってきて、Whitney Schunuck(笑)が Whitney Houston の The Greatest Love for All(←音が出ます)を熱唱する。私はもう大丈夫だから、そして父のことを誇りに思っているから。そんな歌詞と力強い歌声で、誰よりも父に伝えたかった。

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ふだんはクールで淡々としている Ines が、みんなの前で巨大な花火(歌)を打ち上げた。彼女が本気出したら、パパより凄いんだから。ファスナーが上がらなくてイライラからの全裸パーティーも、パパ譲りのDNAのせいよね。

この先も Ines は、父に振り回されながら(彼も娘に振り回されながら)、あーだーこーだ言いながら生きていくんだろうなぁ。父親が一発芸で使っている出っ歯の入れ歯を、彼女が装着したのは、親子と言えどあれはないわぁ(´・д・`)ヤダァ!!!


by amore_spacey | 2026-02-08 20:07 | Other film | Comments(0)
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