2018年 03月 23日 ( 1 )

妻と夫(Moglie e marito)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

e0059574_0302866.jpg
【あらすじ】 脳神経外科医Andrea(Pierfrancesco Favino)とテレビキャスターSofia(Kasia Smutniak)は結婚して10年になり、2人の幼い子供がいる。傍から見れば幸せな家族だが、子育てや仕事に忙殺され、離婚を考えるほど2人の関係は悪化し、夫婦でカウンセリングを受けていた。Andreaは同僚のMichele(Valerio Aprea)と一緒に、互いの思考を移転できるような機械を研究している。が、ある日それを使って、Sofiaと2人で試験的に実験をしていると、突然不測の事態が起こり、気がついたら互いの体と心が入れ替わっていた。(作品の詳細はこちら


e0059574_0304263.jpg
身体が入れ替わったり、子どもの頃に戻って小さくなったり(子どもが大人になったり)する作品は、アメリカ映画やアニメではよくあるが、イタリア映画では珍しいかもしれない。バカバカしいと思いつつ、Pierfrancescoの演技を楽しみにしていた。互いに入れ替わってしまったとはいえ、社会生活は通常通りなので、当然あちこちでトラブルが発生する。フェミニストだったSofiaが、番組の中で突然フェミニストを叩きはじめ、スタッフはビックリ仰天で大慌て。一方AndreaはMicheleと進めていた研究の資料を、Micheleの許可なくライバルに渡して、研究を横取りされてしまう。


e0059574_031202.jpg
e0059574_0311019.jpg
e0059574_0305855.png
この手の映画の見所は、入れ替わったあと、どれだけ入れ替わった当人らしく振舞うか?どんなトラブルが起きるか?元に戻ることができるのか?にあると思う。特に入れ替わった役者の演技力次第で、作品が面白くも退屈にもなる。Sofia扮するKasiaが演じたAndreaは、う~ん、かなり痛々しいものがあり、お尻の辺りがむず痒くなってくる。Andrea役のPierfrancescoのSofiaは、期待を裏切らずウィットに富んで、分かっているのにいちいち面白おかしく、彼のお陰で作品として何とか成り立ったんじゃないかとさえ思う。まぁ、女性が男性を演じるより、男性が女性を演じたほうが、意表を突いて面白いのは確かだけど。

ゴツくてマッチョで厳(いかめ)しいPierfrancescoが、綺麗で可愛らしい女性を演じる。彼のフィルターを通した女性像は、定番でありがちなんだけど、実に上手く笑わせてくれる。彼の舞台Servo per dueを観た時も思ったが、演じることが本当に好きで仕方がない、人を笑わせたいというエネルギーやエンターテイナー魂に満ちている役者だ。


e0059574_0313326.jpg
e0059574_0314655.jpg
互いの思考が移転できる機械。これがね、当事者たちは大真面目なんだけど、小学校の夏休みの科学研究で作ってみました的な代物で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクなら、嬉々として飛びつきそう。あれを撮影用に作った人も、愉快なキャラなんだろうなと思わせる。

Sofiaのメイク役の青年(画像下)が、なかなか良い味を出していた。すごく綺麗でイケメンだけど、少々女っぽくて、やる気があるんだかないんだか?のダルい雰囲気が、彼そのものでいいんだわぁ。これ、誰?名前は?ちょっぴりJonathan Rhys-Meyersに似て、官能的なオーラがダダ漏れなのに、世の中投げてる風なところがチグハグでおかしい。


[PR]
by amore_spacey | 2018-03-23 00:35 | - Italian film | Comments(0)