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2019年 10月 08日 ( 1 )

エターナル・サンシャイン (Eternal Sunshine of the Spotless Mind)

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 恋人同士だったJoel(Jim Carrey)とClementine(Kate Winslet)は、バレンタインデーの直前に別れてしまった。そんなある日Joelのもとに、不思議な手紙が届く。「Clementineはあなたの記憶をすべて消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないように」と書かれていた。せっかく仲直りしようと思っていたのに、さっさと記憶を消去してしまった彼女に、Joelはショックを受けた。そして彼はその手紙を送ってきたクリニックの門を叩き、自分も記憶除去手術を受けることにする。(作品の詳細はこちら


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奇抜で奔放な役どころのKate Winsletに興味が湧いて観始めたものの、バラバラの時系列にSFの要素も手伝って、正直よく分からなかったのですが、「Clementineの髪の色を手がかりにするといいかも」と言われ、2回目の鑑賞でやっと内容が理解できました。こんなに儚く切ない話ってある?イマドキあまりお目にかからない純愛物語で、とても新鮮でした。繰り返し観たい作品です。

デートして家に帰ってきて、すぐに電話する。ついさっきまで会っていたのに。恋のはじまりのトキメキや戸惑い、彼(彼女)の声を聞けるだけで嬉しい。始まったばかりの恋に優しく包まれ、はじけるように嬉しい空気を、そのまま映像にしたような冒頭、そして突然の失恋。これ、失恋したばかりの人が観るには、辛すぎるかもしれません。「そうね、そんなこともあったわね」なんて遠い目で思い出す私だって、当時の感情がリアルに蘇ってくるから。でも私の脳ミソが上等でないお陰で、思い出すのは圧倒的に楽しかった事ばかり。過去のことは自分の都合の良いように、書き換えられるのかしら?笑

別れた男女が失恋の辛さに耐えられず、記憶除去手術で2人の思い出の日々を消そうと試みる。しかし辛い失恋の記憶を消すには、楽しかった思い出も全て消さねばならない。それに気づいたJoelは、自分がどれだけ幸せな恋に恵まれていたのか、思い知らされるのです。でも、でも、手術はすでに始まってしまった。淡々と記憶除去手術を進めるマシン(科学)と必死に抵抗するJoel(人間)。この辺りの描写が秀逸で、あの映像は癖になりそうです。

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辛い恋愛をしていたのは、彼らだけではなかった。記憶除去手術を看板に掲げるクリニックのスタッフたち。Kirsten Dunst演じる受付嬢の医院長に寄せる思い、そんな彼女を黙って見つめるMark Ruffalo演じる医師。何もそんな恋を選んで、辛い思いなどしなくてもいいのに、でも恋にはそういう厄介なところがある。彼女が医院長に告白したあとの、気まずくて居心地の悪い空気に、ああぁっ!って、頭を抱えて声を上げたくなりました。彼女も手術を受けていた。それでもやはり、医院長のことが好き。その気持ちは記憶に残っている。はぁぁ、胸に突き刺さります。Kirsten Dunstがタンクトップとパンツだけで、Ruffalo演じる医師もパンツ一丁になって、ベッドの上で踊るシーンは、微笑ましくて思わず頬が緩みました。無邪気でとっても可愛らしい。JoelとClementineが、氷上に寝転んで星を眺めるシーンも良かったな。

映画の原題は、英国詩人Alexander Popeの詩"Eloisa to Abelardからの引用。“Eternal Sunshine of the Spotless Mind” 「永遠の穢れなき心の輝き」


by amore_spacey | 2019-10-08 00:22 | - Other film | Comments(0)