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2019年 10月 16日 ( 1 )

湖畔のひと月 (A Month by the Lake)

ネタばれあり!!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (77点)

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【あらすじ】 1937年、第二次世界大戦前の北イタリア。ロンドンに住む一人の女性カメラマンMiss Bentley(Vanessa Redgrave)は、ひと夏を過ごすため例年のように、高級リゾート地コモ湖畔のホテルにやってくる。幼い頃から父と過ごした思い出の場所だ。そこへ英国紳士Major Wilshaw(Edward Fox)が訪れ、今年の夏は何だか楽しくなりそうな予感がしてきた。Herbert Ernest Batesによる同名小説を映画化。(作品の詳細はこちら


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先日書いた『愛のエチュード』に続いて、こちらも美しいコモ湖を舞台にした作品ですが、『愛のエチュード』のような切ない愛ではなく、熟年男女のお洒落で軽妙な恋の物語。上質な大人の恋愛で、さらっと楽しめます。Vanessa Redgraveが写真家Miss Bentleyを伸び伸びと演じているのが、爽やかでとても心地良かった。ユーモアや茶目っ気があり、懐が深い、そして何よりも笑顔が素敵。そんな女性に憧れます。

意中の彼が若くて美しい小娘(Uma Thurman)に夢中になっていても、拗ねたり構ってちゃんになったりしない。だって大人の女ですもの。いつも明るく朗(ほが)らかなまなざし(と、ほんの少し寂しい気持ち)で、二人を見ている。でも指くわえて見ているだけの彼女ではない。彼を奪還する作戦も、ちゃんとあるんです。食事に招待されればウキウキしながらお洒落するし、彼が小娘に首っ丈なら私だって、と駆け引きに出たりする。その姿は屈託がなく、とってもチャーミング。

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そんな彼女(Vanessa当時58歳)を誘惑しようと、あの手この手で近づいてくるのが、地元のイタ・チャラ男Vittorio(Alessandro Gassmann 30歳)で、初めて出会った時から、自分の母親のようなMiss Bentleyに惹かれ、何やら企んでいる様子。狙ったら相手が落ちるまで、押しまくったれェ!ですが、すべて空振りに終わる。Miss Bentleyは、軽薄な若造なんか相手にしません。シャツを脱ぎ捨て上半身裸になって、一緒にベッドインしようって魂胆だったのに、痛いしっぺ返しを受けるおバカなVittorio。Alessandroにピッタリの役どころでした(笑)

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米国娘に扮したUma Thurmanも、エキセントリックな女性なんです。初老の英国人をちょっとからかってやろうとか、Miss Bentleyと英国人の恋路を1ミリだけ邪魔しちゃおっかぁ的な軽いノリで、女の武器を使いながら二人の恋路を遠回りさせるのですが、ドス黒い悪意がないので微笑ましく見ていられます。この時のUmaの美しさと言ったら!彼女の流し目や謎めいた眼差しに、女の私もクラクラ。

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ウェイターやメイドのウィットに富んだ台詞や仕草、あれはアドリブに近い自然な感じで、思わず頬が緩みました。ホテルの支配人Signora Fascioliを演じたAlida Valli(↑画像)は、『夏の嵐』『第三の男』『サスペリア』などに出演した、母の年代の人々にとって憧れのイタリア人女優の一人でした。因みにこの映画のプロデューサーは、Harvey(ハリウッドで約30年に渡ってセクハラ) & Bob Weinstein兄弟です。それはさておき、いくつになっても恋心は持ちたいものですね。


by amore_spacey | 2019-10-16 00:32 | - Other film | Comments(2)