カテゴリ:- Other film( 389 )

キング・アーサー (King Arthur: Legend of the Sword)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 王の息子として生まれ、その跡継ぎとされていたArthur(Charlie Hunnam)は、暴君Vortigern(Jude Law)によって両親を殺され、スラム街へと追いやられてしまう。過酷な環境の中、Arthurは生き抜く知恵を身に付け、東洋人の師範カンフーGeorge(Tom Wu)に格闘技を習って肉体を鍛えた。やがて無双の力をもたらす聖剣エクスカリバーを手にする。そして仲間たちと共に圧政を敷くVortigernを倒し、王座に就こうとするArrthurだった。(作品の詳細はこちら


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機内上映その3。『アーサー王物語』を文学的に愛する人にとって、本作品は「ここまで脚色されたんじゃぁ、全然別物だァ!」と叫ばずにはいられないでしょう。『キング・アーサー』と比べてみても、史実から離れて娯楽的な要素がとても強い。けれどフライト上映や居間でグダグダした状態で観る分には、さらっと楽しめる。

これはArthurのための作品なので、彼にとって都合のいいようにすべてがお膳立てされているのです。私も1日でいいから、そんな環境で暮らしてみたい。Arthurには聖剣エクスカリバーさえあれば、この世に恐いもんなしで、Vortigernなんか屁でもないわ。ただ、岩から剣を抜き取るシーンを観ながら、あれだったら私でも簡単に抜き取れるなと。演技が安っぽくて下手すぎる。Sons of AnarchyのCharlie Hunnamがとても良かっただけに…。円卓の騎士がクンフーで身体を鍛えるって設定にも、うーん。ま、細かいことスルーしましょ。


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愛する人と権力を秤にかけ、泣く泣く前者を殺しては不思議な力を授かるJude Lawの、どんどんせりあがって行く額の生え際が気になりつつ、戦闘のシーンに出てきた巨大ゾウ軍団は、架空の怪物が出てきた『ロード・オブ・ザ・リング』やドラゴンやゾンビ軍団が出てくる『ゲーム・オブ・スローンズ』に似てるなと思ったり、途中でうたた寝しそうになった私の前に、「えっ?今のBeckham?」 そこでパッチリ目が覚め、巻き戻して彼を確認したりして、無事完走することが出来ました。


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by amore_spacey | 2018-09-20 00:51 | - Other film | Comments(0)

ダウンサイズ (Downsizing)

ネタバレあり!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (68点)

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【あらすじ】 人間のサイズを13センチにする技術が発明され、人口増加や経済格差や住宅などの問題解決に挑む、人類の縮小計画がスタートする。妻のAudrey(Kristen Wiig)と共にその技術を目の当たりにしたPaul(Matt Damon)は、体を小さくすることで生活に関わるコストも縮小できることから、現在の資産でも富豪になれると知って興奮し、縮小化を決意する。晴れて13センチになったPaulだが…。(作品の詳細はこちら


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機内上映その2。小さくなった人間がもとのサイズの環境で暮らす中で、Mattが面白いことをやらかしてくれる、軽いタッチのコメディかな?と、『不思議の国のアリス』的なストーリーが頭に浮び、妙な期待まで抱いてしまったのがよくなかった。


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従来のサイズの社会に小さくなった人を登場させた前半の映像は、まぁ普通に楽しめた。が、そこからはダウンサイズでなくても良かったんじゃないか?という展開に。Dusan Mirkovic(Christoph Waltz)の存在の意味も分からなかったが、彼が居てくれたので本筋とは無関係に、しゃくれアゴの捻くれたような表情を楽ませてもらいました。


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地球の環境問題という超マジでハードルの高いテーマと、おとぎ話的な要素の強いダウンサイズ。この2つが最後の最後まで全く噛み合わず、何もかもが中途半端だったから、観終わったあとも、何だかなぁでした。脚本に問題ありでしょうか。


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by amore_spacey | 2018-09-14 01:01 | - Other film | Comments(2)

シェイプ・オブ・ウォーター (The Shape of Water)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く、発話障害のあるElisa(Sally Hawkins)は、同僚のZelda(Octavia Spencer)と共に秘密の実験を目撃した。そしてアマゾンで崇められていたという、半魚人の“彼”(Doug Jones)の特異な姿に心惹(ひ)かれた彼女は、こっそり“彼”に会いにいくようになる。ところがその“彼”は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっていた。第74回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を、第90回アカデミー賞で作品賞・監督賞など4部門を受賞。(作品の詳細はこちら


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機内上映その1。冒頭から監督の独特な世界観に引き込まれ、物語の行方から一秒も目が離せなくなった。ごく平凡で地味な40代のElisaがどんどん綺麗になっていくし、グロテスクで不気味な半魚人も庇護したくなるほど愛しく思え、それどころか実は“彼”がマッチョでイケメンであることが判明するし、とりわけElisaと半人魚が言葉を介さないコミュニケーションの、徐々に距離を縮め心を通い合わせていく過程は、お見事でした。


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印象深いシーンはたくさんありますが、卵が大好きな私としては、朝ごはんの卵をゆでるシーンで、Elisaが沸騰した湯に卵を入れてゆでているのを見て、嬉しくなりました。なぜって、ほんの2~3年前まで水から卵をゆでていた(家庭科でそう習ったから)私は、沸騰した湯の中に入れる方法を聞き、「熱湯に卵を入れたら、爆発するんじゃないの?」と半信半疑で試してみたところ、トロトロ半熟から固ゆでまで、好みの固さに加減しやすい上に、殻がむきやすいことを知ってしまったから。目からウロコ的な大事件でした。あれ以来ゆで卵は沸騰した湯に投入するElisa式を守り続けているという訳なんです。卵が好きな“彼”のために、水槽の縁にゆで卵を幾つも並べるシーンも、好きだなぁ。グロテスクな半人魚の好物がゆで卵って、何気に可愛らしくて、キュンキュンしちゃう。

Elisa役のSally Hawkinsは、静かな中にも芯のある素晴らしい演技で、多くの人の心を揺り動かしたはず。超美人でなかった、それがまた良かったんでしょうね。薄幸なオーラをまとう地味な中年女性が、“彼”との出会いを機に美しく生まれ変わっていく様子は、少女漫画のようにロマンチックでした。孤独な“彼”に自身を重ねて心を寄せてしまうのも、無理からぬことでしょう。“彼”の前では母親のような包容力を見せたり、少女のような純粋な心を隠そうともしないElisa。そんな彼女と“彼”の心の交流に、私たちも癒されたのだと思う。


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脇役にも素晴らしい役者が勢揃いです。言葉を話せないElisaの代弁者として喋りまくるZeldaや、研究所から半人魚を連れ出すミッションに協力する隣人のGiles(Richard Jenkins)やHoffstetler博士(Michael Stuhlbarg)、冷戦下の新兵器開発の責務でどんどん狂気を帯びていくStrickland(Michael Shannon)。孤独と言いつつ、Elisaは色んな人々に囲まれて生きているんです。


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Elisaの手話をする時の流麗な手の動き、朝の浴槽で自慰をする彼女の40代らしい自然な裸体、映画館の上階にある質素ながらも骨董屋のように魅力的な彼女の部屋、目張りしたバスルームが水で満たされていく様子、当時の雑誌の理想のファミリー像のようなRichard Stricklandの家庭など、時代をあらわすインテリアや意表を突いた設定が目を楽しませてくれ、観終わったあとも水の中にいるような、不思議な浮遊感に浸っていました。


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by amore_spacey | 2018-09-09 00:05 | - Other film | Comments(4)

マンチェスター・バイ・ザ・シー (Manchester by the Sea) 

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (73点)

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【あらすじ】 ボストン郊外で便利屋をしている孤独な男Lee(Casey Affleck)は、兄Joe(Kyle Chandler)の急死をきっかけに故郷Manchester by the Seaに戻ってくる。兄の死を悲しむ暇もなく、遺言で16歳になる甥のPatrick(Lucas Hedges)の後見人を引き受けた彼は、甥の面倒を見るため故郷の町に留まるうちに、自身が心を閉ざすことになった、過去の悲劇と向き合うことになる。(作品の詳細はこちら


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日本に里帰りしていました。毎回楽しみにしている機内上映は、観たい作品が字幕なしのドイツ語だけとかヒンドゥー語だけだったので(泣)、往復路で鑑賞したのは4本。ぼちぼちそのレビューを書いていきますが、その前に本作品のレビューです。

季節限定の…とか○○賞受賞という言葉に弱い私は、この作品がアカデミー賞の脚本賞と主演男優賞(Casey Affleck)に輝き、またBen Affleckの弟ということでCaseyがいきなり脚光を浴びたりして、あの時は何かと大騒ぎだったのを思い出し、少なからず期待していました。ところが主人公が背負った十字架の重みや悲しみに共感するよりも、全体に流れる気まずくて居心地の悪い空気に捕まってしまい、やるせなかった。登場人物の誰にも、感情移入ができませんでした。


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Leeが行く先々では、必ずと言ってよいほど気まずい空気が生まれる。オープニングの病院のシーンでは、明らかに気まずさを隠せない医者と、そんな彼に全く無頓着なLee。不機嫌なオーラを放出するこの2人の間で、居たたまれなくなった友人が、何とかこの場を取り繕おうとする。居酒屋で知り合った女性にも、そっけない塩対応だったし、Sandyのママと1対1で向き合っても、簡単な世間話すら出来ない。過去に何があったとしても、大人としての礼儀を欠くようなあの態度はない。

過去の悲劇が明らかになったあとも、Leeの態度は、無言の怒りや甘えの裏返しでしかなく、あまりにも子ども染みていて痛々しい。Albinoniの甘美なAdagioも、「はい、ここで泣いて下さいね」と言わんばかりで、あんな陳腐な使い方をして欲しくなかったなァ。


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主役だけでなく、作品に登場する大部分の人々が至極残念でした。そこにわずかでも、「そうだよね」「分かるよ」と共感できる余地があれば、もう少し作品に近づけたかも。唯一Leeの人間らしさが滲み出ていたのは、甥のPatrickの前で、「乗り越えられない。辛すぎるんだ… 」と声を絞り出すようにして胸の内を語るシーン。誰かに本音を語ることで自分を少しずつ解放し、忌まわしい過去から抜け出し、一歩踏み出すきっかけになったなら、Leeにとって何よりなのですが。


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by amore_spacey | 2018-09-01 18:04 | - Other film | Comments(0)

パディントン2 (Paddington 2)

私のHugh様お気に入り度 ★★★★☆ (85点)

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【あらすじ】 Brown家の一員として、幸せに生活しているクマのPaddinton。もうすぐ100歳になるLucyおばさんへの誕生日プレゼントを探していた彼は、骨董品屋ですてきな絵本を見つける。絵本代を稼ごうと窓ふきのアルバイトを始めるが、洗剤を頭からかぶるなど失敗しては騒動を起こす。そんな中、絵本が盗まれ、一家と共に絵本の行方を追うが、いつしかPaddintonは濡れ衣を着せられ、刑務所へ収監されてしまう。(作品の詳細はこちら


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お子様向け(または安心して鑑賞できるファミリー向け)の映画と思っていたので、前作は観ていないし、この作品も普段なら完全にスル―。ところが、「Hugh Grantがすごい」という話をうっかり耳にしたばっかりに、彼を観たいスイッチが入ってしまったのです。

Hugh扮するPhoenix Buchananは、過去の栄光にすがって生きる落ち目の俳優という役どころで、Hughお得意の自虐的なネタが満載。様々な役を演じながら、Paddintonたちを罠に陥れていく悪役なんだけど、お次は一体どんな被り物で登場?と、彼が出てくるたびにワクワク。本人もノリノリで、楽しんでいるのが分かる。心底悪いヤツになり切れず、そのせいか?いつも詰めが甘くて、計画は失敗に終わる、ちょっと間抜けな悪人。コミカルな悪人ですかね。笑いをとることに優れたHughならではの、面白味がありました。

最大のサプライズは、ラストのミュージカルでした。歌って踊れるHughに、文字通り、エエーッ?ってな感じで驚きを隠せなかった。リズミカル且つしなやかな動きで、歌も踊りもうまい。若さや過去の栄光にいつまでもしがみつかず、自分の持ち味を生かしつつ、上手に脱皮して新境地を開いている。生き生きと楽しく歌って踊るHughを観ていたら、幸せな気持ちに満たされました。彼はシニカルだけど可愛げがあって、さりげなく人の心を掴んで離さない。


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と、Hughを熱く語ってしまいましたが、この作品の主人公はクマのPaddinton。ドジだけど善意の塊で、彼が行く先々で物事が丸くおさまるという、不思議な現象が起きる。Paddintonの無実を晴らそうと奔走するBrown家の様子が、突っ込み所満載で愉快。『ダウントン・アビー』のGrantham伯爵が、就寝前の顔マッサージとか、真っ青なフェイスパックとか、2つの列車に挟まれて180度足の開脚とか、とても庶民的でコミカルなおじさんもピッタリだ。


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余談ですが、Curry 氏を演じるPeter Capaldiを見た瞬間、「えっ?前フェラーリ会長Luca Montezemoloが、カメオ出演?」なんてあり得ないが、それにしても、よく似ている。


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by amore_spacey | 2018-07-15 02:06 | - Other film | Comments(0)

やさしい嘘 (Depuis qu'Otar est parti...)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (83点)

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【あらすじ】 グルジアに暮らすEkaおばあちゃん(Esther Gorintin)の楽しみは、新しい生活を求めてパリへ旅立った息子Otarから届く便り。母Ekaの愛情が、弟Otarにだけ注がれていることに嫉妬する娘Marina(Nino Khomasuridze)。そして堪能なフランス語でOtar叔父の手紙を読み聞かせるのが日課となっている、おばあちゃんっ子の孫娘Ada(Dinara Drukarova)。女だけの3人家族の生活には、ちいさなトラブルはあるものの、平穏な幸せに包まれていた。そんなある日突然、Otarの訃報が届く。(作品の詳細はこちら


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3人でケーキを食べる冒頭のシーン、これがとても印象的だ。台詞はないのに、3人のぎこちない関係が手に取るように分かる。町の喫茶店内でEkaおばあちゃんが選んで持ってきたケーキを、不機嫌な表情をしたEkaの娘がちらっと見て、横から無造作にフォークでつつく。Ekaおばあちゃんは、「何すんの?これ、私のよ!」と言わんばかりに、不快な表情で娘を見据える。ムッとしたMarinaは、フォークを投げ捨てる。テーブルにぶつかるフォークの金属音。一部始終を目の端で見ている孫娘の顔には、「あ~あ、またやってる(苦笑)」 母と娘、祖母と孫娘の距離感や位置関係を、1分足らずのシーンの中で端的に描き出している。ここだけでも、繰り返し観たいくらいだ。


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作品の半ばである事件が起きるものの、歴史に翻弄されつつ生きる1つの家族の物語が、淡々と静かに展開していく。頻繁に起きる停電やそのたびに灯されるロウソク、髪を洗っている途中でシャワーが止まってしまう場面など、馴染みのないグルジアの暮らしの一端だけでなく、3世代が生きてきた社会的な背景のギャップを、分かりやすく描いている。スターリン体制が崩壊して、人々はより自由な社会を夢見ていたのに、現状はヘタすると前より酷い。自分たちが望んだ社会って、こんなもんだったの?という大きな失望や落胆。社会主義体制下で生きた祖母と母、そして自由主義的な教育を受けた孫娘の間に、祖国への思いがズレるのは当然でしょう。


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そんな社会の中で暮らす彼女たち。弟ばかり愛する母に素直になれない娘、ぎくしゃくした2人の間にいる孫娘と祖母との温かい関係。面と向かって言えない(言ってはいけない)、様々な思いを抱える3人が、Otarの死をきっかけに、互いの辛い心持ちを察するようになり、思いやろうとする気持ちが芽生えていく。その辺りは、『グッバイ・レーニン』に似ているが、本作品の素晴らしさは、その先に待っている予想外のどんでん返しだ。Ekaおばあちゃんのナイス・ショットに、「ばあちゃん、カッコイイ!」 激動の時代を生き抜いてきた彼女だから、ちょっとやそっとの事では動じない精神力や芯の強さがある。そんな彼女の、大地のように包み込む偽りのない家族愛に、娘や孫娘は逆に救われた。愛する孫娘が旅立つラスト・シーンには、悲しみの中にも希望の光がさして、目の奥が熱くなる。Adaやこの家族に、平穏な日々が訪れることを祈って止みません。


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by amore_spacey | 2018-07-10 01:49 | - Other film | Comments(0)

ドクター・ストレンジ (Doctor Strange)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 ニューヨークの病院で働く天才外科医、Stephen Strange(Benedict Cumberbatch)。ある日交通事故に遭った彼は、外科医として致命的な、両手にマヒが残るケガをしてしまう。一瞬にしてその輝かしいキャリアを失った彼は、あらゆる治療法を試し、最後にカトマンズの修行場カマー・タージに辿り着いた。
  そこで神秘の力を操る指導者The Ancient One(Tilda Swinton)と巡り会った彼は、未知なる世界を目の当たりにして衝撃を受け、Oneに弟子入りする。そして過酷な修行の末に、Strangeは魔術師として生まれ変わった。しかしそんな彼の前に、闇の魔術の力で世界を破滅に導こうとする魔術師Kaecilius(Mads Mikkelsen)が現れ、人類の存亡をかけた戦いの渦に巻き込まれていく。(作品の詳細はこちら


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この手(スーパーヒーロー物)の映画はどうも苦手なのですが、Benedict CumberbatchとMads Mikkelsenが対決すると聞いて、スルーできなかった。彼らの存在は、何て偉大なんだろう。けれど鑑賞中は、『ハンソロ』『ローグ・ワン』と同様、どこか居心地の悪さがつきまとい、最後まで作品の中に入っていけなかった。たとえ好きな役者が出演していても、苦手なジャンルを我慢してまで観ることはないな、と思いました。罰ゲームじゃないんだから。


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でも、でも、あの映像は、本当に素晴らしかった。CGを駆使した途方もないスケールの映像美は、『インセプション』から格段に進化し、鳥肌モノでした。そのうえ町が幾何学模様に捻じ曲がったり、折り畳まれたり回転したりする映像に、酔ってしまいました。映画館で観ていたら、真っ直ぐ歩けなかったかも。

Doctor Strangeが習得した、魔法によるバリア・空間跳躍による瞬間移動・飛行能力・催眠術・念動力などの、特殊能力にも目を見張った。現実離れしていて実感できないが、カラフルで華麗でど派手な映像は、見ていて純粋に楽しい。子どもの頃は、こんな特殊能力に憧れたものです。


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観始めて間もなく、私の目を釘付けにしたのは、男とも女ともつかない年齢不詳のTilda Swintonの、他を圧倒する超越っぷり。彼女の導師としての佇まいが見事でとても美しく、この人について行きたいとさえ思った。頭を丸めたTildaは、雰囲気が限りなく東洋的でエキゾチック、しかも今まで以上にカリスマ性を帯び、神々しいオーラを放っていた。こういったジャンルの作品に、Tildaも出るんだァという驚きもありました。Doctor Strangeの1/100でいいから、あんな特殊能力があったらなぁ。


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by amore_spacey | 2018-07-06 01:27 | - Other film | Comments(0)

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー (Rogue One: Star Wars Story)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 帝国軍が誇る究極兵器Death Starによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗・暴行・書類偽造などの悪事を重ねてきたJyn(Felicity Jones)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはDeath Starの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。
   彼女を筆頭に、情報将校Cassian(Diego Luna)・盲目の僧侶Chirrut(Donnie Yen)・巨大な銃を駆使するBaze(Wen Jiang)・貨物船の凄腕パイロットBodhi(Riz Ahmed)といったメンバーで、極秘部隊Rogue Oneが結成され、不可能と思われる作戦が始動する。その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっているJynの父Galen Erso(Mads Mikkelsen)に隠されていた。(作品の詳細はこちら


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スター・ウォーズのスピン・オフ第二弾『ハン・ソロ』を観て、感動に浸っていたところ、「いやいや、ローグ・ワンはもっと面白いですよ」と、耳元で囁く声が聞こえた。しかもMads Mikkelsenが出ているんですって?これはもう、観ない訳にはいかないではありませんか。

恐怖の最強兵器Death Star、その設計図を盗み出すミッションに挑むという、シンプルなストーリーなのに、宇宙へのロマンに溢れ、ワクワク感や躍動感が半端なく、特に後半から終盤にかけては、怒涛のような興奮の渦に巻き込まれました。ならず者だった反乱軍のスパイたちが、戦士のプライドにかけて戦い抜く姿。彼らが極秘部隊Rogue Oneの一員として、火の手が上がる戦場を走り抜け、爆風に吹き飛ばされつつ、味方をカバーしながら敵を撃ち落としていく。その間にも、1人また1人と命を落としていく。名もないRogue Oneの命を懸けた潔い戦いぶりは、まさに英雄に相応しい姿だった。あの戦闘シーンは、きれいにCG処理された宇宙戦争よりはるかに生々しくリアルで、心に深く突き刺さるものがありました。


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Jynの活躍や成長ぶりも素晴らしかった。Death Star建設に、父が荷担していた事実は消えないが、そこには父と娘の見えない宿命の絆があり、彼は一縷の希望を娘に託した。Death Star建設は、彼の本意ではなかった。そのことを娘は分かってくれる、そして必ず娘がDeath Starを破壊してくれる。Jynは父の悲痛の叫びを、確かに聞いたのだと思う。それからのJynは、強さを増しどんどん逞しくなっていった。女戦士の雄雄しい姿に、ゾクゾクしました。Rogue Oneの一員にならなかったら、彼女はタダの犯罪者で人生を終えていたかもしれません。彼女の相棒のCassian AndorやK-2SOの存在も見逃せない。K-2SOはちょっと面白くていいヤツだったから、あんな最期を遂げるなんて酷すぎる(号泣)


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荘厳な大艦隊や宇宙船の離発着の様子、そして無限に広がる宇宙での壮大な戦争。目の前で繰り広げられる大スペクタクルを、食い入るように観た。ここにはきっと過去の作品に繋がるシーンが、幾つも織り込まれていたのでしょう。やはり1977年に公開された、シリーズ最初の作品を鑑賞するべきだと思い、観はじめた。が、間もなく、「あ、これ、私が苦手なタイプだ」と。それでも1時間ほど我慢して観たのですが、ダメでした。全く楽しめないし、頭に入って来ない。こればかりは好みの問題なので、仕方がありません。残念。


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by amore_spacey | 2018-06-24 01:45 | - Other film | Comments(0)

イントゥ・ザ・ストーム (In to the storm)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (60点)

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【あらすじ】 アメリカ中西部シルバートンの町に、地球史上最大規模の超巨大竜巻が襲来。最悪の事態はまだこれからだと専門家たちが予測する中、気まぐれで恐ろしい巨大竜巻を前に、町の人々は為すすべもない。ほとんどの住民はシェルターに避難するが、竜巻を追って観測する研究者=ストーム・チェイサーたちは、生涯に一度の観測のためにあえて竜巻の渦に向かっていく。そんな中、二人の息子が通う高校の教頭(Richard Armitage)は、生徒や家族を守ろうと懸命の努力を続けていた。(作品の詳細はこちら


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Richard Armitageの1人祭りで観ましたが、最後まで到達できませんでした。巨大竜巻の迫力はなかなかのもので、臨場感があった。大スクリーンで観たらもっと緊迫感に包まれ、心臓バクバクだったのかもしれないが、正直言って映画館に行ってまで観るような価値はなかった。ええ、ですから、例のごとく早送りしながら観ました。コレって、ただの竜巻の話。Richardが出ているから、贔屓目にちょっぴり期待(何に期待してたんかな?私)していたんだけど、たいしたストーリーがなく、だったらいっそのこと、巨大竜巻のドキュメンタリーにすればよかったのに。


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by amore_spacey | 2018-06-13 00:33 | - Other film | Comments(0)

ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー (Solo: A Star Wars Story)

ネタばれ少しあり

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (75点)

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【あらすじ】 銀河一の高速船Millennium Falconを操る伝説の運び屋Han Solo(Alden Ehrenreich)は、生涯の相棒であり将来の副操縦士となるChewbacca(Joonas Suotamo)や、のちの盟友悪友Land Calrissian(Donald Glover)との出会いのエピソードなど、若きHan Soloの知られざる過去を描く。(作品の詳細はこちら


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スター・ウォーズど真ん中の世代なのですが、実はシリーズを1つも観たことがありません。と言うと、ビックリされる(引かれる)。当時、映画雑誌を購読していたので、そこそこの内容は知っていたけれど、SF系や宇宙モノがとにかく苦手で、友だちがあんなに盛り上がって、「一緒に観に行こうよ」と誘ってくれたのに、「ごめん」と断った頑固者でした。時代は流れ、スター・ウォーズのスピンオフが公開されるようになり、「1本ぐらい観ておいてもいいかな?」と軽い気持ちで、本作品を観に行った。


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特定の誰かや何かに思い入れがある訳ではないので、大スクリーンの映像を純粋に楽しんだ。Han Solo役のAlden Ehrenreichは、Harrison Fordには全く似ていないが、Harrisonが演じたHan Soloというプレッシャーに潰されることなく、若き日のHan Soloになろうと奮闘したAldenに好感が持てました。似ていればいいってもんじゃないから。大役、お疲れ様でした。仲間思いのChewbaccaが、ペットのように可愛い。2人が操縦するMillennium Falconは、とてつもなくカッコイイではありませんか。3D映像アトラクションのような臨場感に包まれ、光の中に吸い込まれるシーンでは、思わず全身に力が入りました。映画が終わったとき、軽いめまいと頭痛が…。この迫力!これはやはり、映画館で観なくちゃね。


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Qi'ra役のEmilia Clarkeは、可憐で可愛いんだけど、感情を見せず毅然としたDaenerysのイメージが強いので、普通の女の子的な役がピンとこない。と言うか、うーん、彼女の演技はかなり残念なのかも。ロボットの美女型ドロイドL3-37のほうが、色っぽくてウィットに富み、親しみやすいキャラだった。


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トゥルー・ディテクティブ以来、久々に見るWoody Harrelsonは、水面下でよからぬ事を企みそうな容貌だが、実はいいヤツだったりする。3枚目のチャラ男Lando Calrissianや、見るからに邪悪な男Paul Bettanyが、平坦になりがちなストーリーに変化を出してくれた。Paul Bettanyは居るだけで、インパクトがある役者だ。不気味だが、癖になる。

ちらっとHarrison Fordが出てくるかなと期待していたが、影も形もなかったね。スピン・オフとはいえ、何らかの繋がりをみせて欲しかった。なんてったって、初代の大御所ですから。なんて、スター・ウォーズを1本も観ていない私が言うのも、なんですが(苦笑)


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by amore_spacey | 2018-06-05 00:23 | - Other film | Comments(0)