猫が教えてくれたこと (Kedi)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

e0059574_0191941.jpg
【あらすじ】 生まれたばかりの子猫たちのエサを調達するために市場の食べ物を狙う虎猫のSari、撫でられるのが大好きなメス猫のBengu、レストラン近くに住みネズミ退治を仕事にしている義理堅い性格のAslan、喧嘩が強くて旦那を尻にしいているくせに嫉妬深いPsikopat、下町の市場に住みそこで働く商売人や客たちと触れ合う看板猫のDeniz、遊び人風で周囲の大人たちの心を虜にするGamsiz、高級なデリカテッセンでいつも美味しいエサをもらっている礼儀正しいDuman。古くから猫の街として知られるトルコの古都イスタンブール。生まれも育ちも全く違う、7匹の個性豊かな猫を軸に、イスタンブールの人々と猫の幸せな関係をとらえたドキュメンタリー。(作品の詳細はこちら


e0059574_0193217.jpg
うちの近所にも、散歩中の飼い猫や野良ちゃんたちがいますが、イスタンブールの野良ちゃんの数は桁外れでした。噂には聞いていたけれど、本当にそうなんだァ。市民から愛され、どの子も表情が穏やかで、グレていない。中にはツンデレな子もいるけれど、猫って基本的にツンデレですもんね。


e0059574_0194754.jpg
e0059574_0195724.jpg
e0059574_020893.jpg
7匹の猫を追っているんだけど、彼らを取り巻く人間模様がとても興味深い。野良猫たちに手作りの餌を用意し、それを毎日運んでやり、時には病気の手当てもする。いつも居るはずの猫が見当たらないと、心配になって捜しに出てしまう(これ、私もだ)。市場の片隅で少々邪魔なんだけど、「あら、まあ、またお前さんかい?」と笑って、無下に追い立てたりしない。

気持ちの余裕がないときにマイペースな猫の姿を見たりすると、身も心もほわんと丸くなる。何度もすり寄ってきたり、顔なじみになるとクルンとお腹を見せて甘えたり、撫でるとノドを鳴らして喜んでくれたりした日には、可愛くて傍から離れられない。あの子たちをみると、嫌なことがあっても吹っ飛ぶ。野良猫たちは、凄く可愛くて、逞しくて、魅力的。寝そべってグタグタしていたり、アクビしている姿を見かけると、私も猫になって自由気ままに生きたいなぁ、とつい思ってしまうのです。


[PR]
# by amore_spacey | 2018-06-28 00:22 | - Asian film | Comments(0)

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー (Rogue One: Star Wars Story)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

e0059574_1421688.jpg
【あらすじ】 帝国軍が誇る究極兵器Death Starによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗・暴行・書類偽造などの悪事を重ねてきたJyn(Felicity Jones)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはDeath Starの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。
   彼女を筆頭に、情報将校Cassian(Diego Luna)・盲目の僧侶Chirrut(Donnie Yen)・巨大な銃を駆使するBaze(Wen Jiang)・貨物船の凄腕パイロットBodhi(Riz Ahmed)といったメンバーで、極秘部隊Rogue Oneが結成され、不可能と思われる作戦が始動する。その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっているJynの父Galen Erso(Mads Mikkelsen)に隠されていた。(作品の詳細はこちら


e0059574_1423046.jpg
e0059574_1424276.jpg
スター・ウォーズのスピン・オフ第二弾『ハン・ソロ』を観て、感動に浸っていたところ、「いやいや、ローグ・ワンはもっと面白いですよ」と、耳元で囁く声が聞こえた。しかもMads Mikkelsenが出ているんですって?これはもう、観ない訳にはいかないではありませんか。

恐怖の最強兵器Death Star、その設計図を盗み出すミッションに挑むという、シンプルなストーリーなのに、宇宙へのロマンに溢れ、ワクワク感や躍動感が半端なく、特に後半から終盤にかけては、怒涛のような興奮の渦に巻き込まれました。ならず者だった反乱軍のスパイたちが、戦士のプライドにかけて戦い抜く姿。彼らが極秘部隊Rogue Oneの一員として、火の手が上がる戦場を走り抜け、爆風に吹き飛ばされつつ、味方をカバーしながら敵を撃ち落としていく。その間にも、1人また1人と命を落としていく。名もないRogue Oneの命を懸けた潔い戦いぶりは、まさに英雄に相応しい姿だった。あの戦闘シーンは、きれいにCG処理された宇宙戦争よりはるかに生々しくリアルで、心に深く突き刺さるものがありました。


e0059574_142572.jpg
e0059574_143816.jpg
Jynの活躍や成長ぶりも素晴らしかった。Death Star建設に、父が荷担していた事実は消えないが、そこには父と娘の見えない宿命の絆があり、彼は一縷の希望を娘に託した。Death Star建設は、彼の本意ではなかった。そのことを娘は分かってくれる、そして必ず娘がDeath Starを破壊してくれる。Jynは父の悲痛の叫びを、確かに聞いたのだと思う。それからのJynは、強さを増しどんどん逞しくなっていった。女戦士の雄雄しい姿に、ゾクゾクしました。Rogue Oneの一員にならなかったら、彼女はタダの犯罪者で人生を終えていたかもしれません。彼女の相棒のCassian AndorやK-2SOの存在も見逃せない。K-2SOはちょっと面白くていいヤツだったから、あんな最期を遂げるなんて酷すぎる(号泣)


e0059574_1432585.jpg
e0059574_143386.jpg
荘厳な大艦隊や宇宙船の離発着の様子、そして無限に広がる宇宙での壮大な戦争。目の前で繰り広げられる大スペクタクルを、食い入るように観た。ここにはきっと過去の作品に繋がるシーンが、幾つも織り込まれていたのでしょう。やはり1977年に公開された、シリーズ最初の作品を鑑賞するべきだと思い、観はじめた。が、間もなく、「あ、これ、私が苦手なタイプだ」と。それでも1時間ほど我慢して観たのですが、ダメでした。全く楽しめないし、頭に入って来ない。こればかりは好みの問題なので、仕方がありません。残念。


[PR]
# by amore_spacey | 2018-06-24 01:45 | - Other film | Comments(0)

アグレッシブ烈子 (Aggretsuko) 全10話 

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

e0059574_0115043.jpg
【あらすじ】 25歳独身のレッサーパンダ・烈子は、丸の内の一流商社・キャラリーマン商事株式会社の経理部に勤務する。上司の理不尽な振る舞いや、同僚の一方的な発言に振り回されるばかりで、自分から言い返すことができない。そこからストレスがひどく溜まり、苛立ちや怒りが頂点に達した時には、カラオケでデスメタルをシャウトして発散するのだった。(作品の詳細はこちら


e0059574_012397.jpg
「これ、すごく面白かったんだけど、知ってる?」とイタリア人友人に聞かれて、「へっ?」 全く知らなかった。調べたらサンリオのキャラクター、しかもNetflixで配信されている。色々ビックリだけど、暇つぶしに1話を観てみたら、ハマってしまって、一気に全10話を鑑賞した。地味で頭の回転がゆるい烈子のキャラが、「これって私?」なくらい似ている上に、蠍座のA型ってトコまで同じで、自分の分身のように思えてなりません。

でも、キレッぷりが半端ないわァ。あんな炸裂パワーは、私にはありません。アグレッシブに変身する瞬間、画面が真っ白になる。あの空白の一瞬は、頂点に上り詰めたジェットコースターが、今まさに下降しようとする前の静けさに似ていて、すっごく不気味なんだけど、怖いもの見たさに心臓が踊ってしまう。デスメタルをシャウトする烈子は、神々しく雄雄しい。♪このクソ上司!このクソ上司!おまえが嫌いだ!♪ 面と向かって、そこまで言える烈子、そんなアナタにどこまでもついて参ります。


e0059574_0122526.jpg
e0059574_0123668.png
ツボにハマるキャラクターといえば、颯爽と現れた社長秘書の鷲美さんとゴリ部長。その場で惚れました。ゴリ部長は実はとってもキュートな乙女で(声も独特)、失恋してあれだけ号泣できるなんて、とても羨ましい。鷲美さんて、クールにさらっと痛いトコを突いてくるけれど、フォローも上手い。ここに烈子が加わって、ちょっといい雰囲気のヨガ仲間だったわね。「プロテイン」しか言わないヨガ教室のインストラクターは、烈子の裏の顔を知っているようだけど、一体彼は何者だったのかしら?


e0059574_0124862.jpg
烈子とフェネ子と烈子に片思いのハイ田くんも、頼もしい同期3人組だ。フェネ子が取り持ってやらなかったら、いつまでたってもハイ田は、烈子に告白できなかったよなぁ。会社員時代、私にもフェネ子のような同期がいた。間抜けな私を、A子は苦笑しながらフォローしてくれた。


e0059574_0125967.jpg
ワイルドでワンマンなトン部長、会社でゴルフのスイングなんか、やってんじゃねェーよ。最初はすこぶる嫌な奴だったけど、烈子のことをちゃんと見ているし、社員を育てようという考えがあってのことで、飴とムチの使い分け(前半はムチだけだが)を分かっているみたい。社畜って何?なイタリア社会では、こういうアニメは生まれません。ホチキスは斜め45度!なんて言おうものなら、ゲラゲラ笑い転げて、「お前、頭おかしいよ」って返されるのがオチだ。


[PR]
# by amore_spacey | 2018-06-20 00:15 | - Japanese film | Comments(0)

A Very English Scandal 全3話

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

ネタバレあり!

e0059574_1345975.jpg
【あらすじ】 英国自由党の若き党首Jeremy Thorpe(Hugh Grant)は、元恋人Norman Scott(Ben Whishaw)に同性愛者であることを公表すると脅されたため、殺し屋(Blake Harrison)を雇ってScottの殺害を計画。殺害は未遂に終わり、Jeremyは1979年に殺人共謀及び扇動の罪に問われたが、無罪となった。しかしこのスキャンダルにより、政治家としてのキャリアは絶たれた。まだ同性愛が合法化されていなかった1960年代に、実在したゲイの政治家のスキャンダルを描く。John Prestonの同名小説をドラマ化。(作品の詳細はこちら


e0059574_1352121.jpg
e0059574_135339.jpg
e0059574_1362385.jpg
「ちょっと、奥さん!聞いて下さいよ。あれはね、英国史上最大のスキャンダルだったんですよ」と言わんばかりの、とても分かりやすいタイトルです。この事件の関係者である元恋人や殺し屋は存命。しかも今回のドラマ制作を機に、一時は再審の可能性まであった。色々と引きずっている事件ですが、そんなことより私は、ラブラブのHugh GrantとBen Whishawをみたいという、超下世話な理由で観ました。

主役から脇役にいたるまで、キャスティングがとにかく素晴らしい。Jeremyを演じたHughが、それは感じ悪くて物凄く嫌なヤツなのだ。でも笑うと顔中シワだらけでクチャクチャになるHughは、愛嬌があってどこか憎めないキャラ。アンチ・エイジングに拘らず、あるがままでいるのも好きだし、年齢にあわせて彼の持ち味をうまくシフトしているのは、さすがだなと思う。

政治家の元恋人Norman Scottを演じるBen Whishawも、ファンの期待を裏切らない。思い込んだら一筋で、果てしなくイッちゃってる感や、やや大袈裟に演じる神経症的な言動も、真実味があって生々しい。ゲイをカミングアウトしてからのBenは、以前より自由奔放で演技の幅が広がってきたかな。純粋で可愛いんだけど、地雷を踏むと、血を見るかも?飼い犬に手を噛まれるような。


e0059574_1365852.jpg
e0059574_137716.jpg
HughとBenというカップルに、今一つピンと来なかったが、あんな濃厚なシーンを観てしまうと、2人の演技の上手さはともかく、彼らはひょっとして私生活でも?なんて勘繰ってしまう。それほど強烈で迫真の演技だった。HughはBenを少女のように扱い、唇や舌を、Benの上半身や首筋に這わせる。上半身を起こした2人は、そっと、しかし、ねっとりした甘いキスを交わす。

こんなに濃密な時間を過ごしたのに、政治家としてのキャリアのほうが何倍も大事なHughは、さっさと妻(彼女は人間の出来た人で、何が起きようがドッシリと構え、彼女がいなかったら彼の人生はどうなっていたことやら)を娶り、それと同時に掌を返したようにBenを突っぱねていく。ひと時のなぐさみに弄び、用が済んだらポイ。


e0059574_1372438.jpg
e0059574_1374182.jpg
e0059574_1375749.jpg
スキャンダルを恐れたHughは、Benを消すために殺し屋を雇う。これまた物騒なことになってきました。が、このドラマはシリアスな事件を取り扱いながらも、基本的には辛口コメディなので、笑い所も満載だ。この殺し屋(Blake Harrison)というのが、あり得ないほど使えないヤツで、殺し屋のDNAなんか微塵もありゃしない。完全に人選を誤った。あのとき元恋人が殺し屋に消されていたら、事件の様相はどうなっていたんだろう?それはともかく、Benを匿ってくれたパブの肝っ玉ばあちゃんの、溢れるような義理人情や、少々お節介なんだけど、Benをひたすら思う優しさが、今まで愛情に恵まれなかった彼に届いているといいなと思う。


[PR]
# by amore_spacey | 2018-06-16 01:45 | - TV series | Comments(4)

イントゥ・ザ・ストーム (In to the storm)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (60点)

e0059574_0294472.jpg
【あらすじ】 アメリカ中西部シルバートンの町に、地球史上最大規模の超巨大竜巻が襲来。最悪の事態はまだこれからだと専門家たちが予測する中、気まぐれで恐ろしい巨大竜巻を前に、町の人々は為すすべもない。ほとんどの住民はシェルターに避難するが、竜巻を追って観測する研究者=ストーム・チェイサーたちは、生涯に一度の観測のためにあえて竜巻の渦に向かっていく。そんな中、二人の息子が通う高校の教頭(Richard Armitage)は、生徒や家族を守ろうと懸命の努力を続けていた。(作品の詳細はこちら


e0059574_0334837.jpg
Richard Armitageの1人祭りで観ましたが、最後まで到達できませんでした。巨大竜巻の迫力はなかなかのもので、臨場感があった。大スクリーンで観たらもっと緊迫感に包まれ、心臓バクバクだったのかもしれないが、正直言って映画館に行ってまで観るような価値はなかった。ええ、ですから、例のごとく早送りしながら観ました。コレって、ただの竜巻の話。Richardが出ているから、贔屓目にちょっぴり期待(何に期待してたんかな?私)していたんだけど、たいしたストーリーがなく、だったらいっそのこと、巨大竜巻のドキュメンタリーにすればよかったのに。


[PR]
# by amore_spacey | 2018-06-13 00:33 | - Other film | Comments(0)