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A Very English Scandal 全3話

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

ネタバレあり!

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【あらすじ】 英国自由党の若き党首Jeremy Thorpe(Hugh Grant)は、元恋人Norman Scott(Ben Whishaw)に同性愛者であることを公表すると脅されたため、殺し屋(Blake Harrison)を雇ってScottの殺害を計画。殺害は未遂に終わり、Jeremyは1979年に殺人共謀及び扇動の罪に問われたが、無罪となった。しかしこのスキャンダルにより、政治家としてのキャリアは絶たれた。まだ同性愛が合法化されていなかった1960年代に、実在したゲイの政治家のスキャンダルを描く。John Prestonの同名小説をドラマ化。(作品の詳細はこちら


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「ちょっと、奥さん!聞いて下さいよ。あれはね、英国史上最大のスキャンダルだったんですよ」と言わんばかりの、とても分かりやすいタイトルです。この事件の関係者である元恋人や殺し屋は存命。しかも今回のドラマ制作を機に、一時は再審の可能性まであった。色々と引きずっている事件ですが、そんなことより私は、ラブラブのHugh GrantとBen Whishawをみたいという、超下世話な理由で観ました。

主役から脇役にいたるまで、キャスティングがとにかく素晴らしい。Jeremyを演じたHughが、それは感じ悪くて物凄く嫌なヤツなのだ。でも笑うと顔中シワだらけでクチャクチャになるHughは、愛嬌があってどこか憎めないキャラ。アンチ・エイジングに拘らず、あるがままでいるのも好きだし、年齢にあわせて彼の持ち味をうまくシフトしているのは、さすがだなと思う。

政治家の元恋人Norman Scottを演じるBen Whishawも、ファンの期待を裏切らない。思い込んだら一筋で、果てしなくイッちゃってる感や、やや大袈裟に演じる神経症的な言動も、真実味があって生々しい。ゲイをカミングアウトしてからのBenは、以前より自由奔放で演技の幅が広がってきたかな。純粋で可愛いんだけど、地雷を踏むと、血を見るかも?飼い犬に手を噛まれるような。


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HughとBenというカップルに、今一つピンと来なかったが、あんな濃厚なシーンを観てしまうと、2人の演技の上手さはともかく、彼らはひょっとして私生活でも?なんて勘繰ってしまう。それほど強烈で迫真の演技だった。HughはBenを少女のように扱い、唇や舌を、Benの上半身や首筋に這わせる。上半身を起こした2人は、そっと、しかし、ねっとりした甘いキスを交わす。

こんなに濃密な時間を過ごしたのに、政治家としてのキャリアのほうが何倍も大事なHughは、さっさと妻(彼女は人間の出来た人で、何が起きようがドッシリと構え、彼女がいなかったら彼の人生はどうなっていたことやら)を娶り、それと同時に掌を返したようにBenを突っぱねていく。ひと時のなぐさみに弄び、用が済んだらポイ。


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スキャンダルを恐れたHughは、Benを消すために殺し屋を雇う。これまた物騒なことになってきました。が、このドラマはシリアスな事件を取り扱いながらも、基本的には辛口コメディなので、笑い所も満載だ。この殺し屋(Blake Harrison)というのが、あり得ないほど使えないヤツで、殺し屋のDNAなんか微塵もありゃしない。完全に人選を誤った。あのとき元恋人が殺し屋に消されていたら、事件の様相はどうなっていたんだろう?それはともかく、Benを匿ってくれたパブの肝っ玉ばあちゃんの、溢れるような義理人情や、少々お節介なんだけど、Benをひたすら思う優しさが、今まで愛情に恵まれなかった彼に届いているといいなと思う。


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by amore_spacey | 2018-06-16 01:45 | - TV series | Comments(4)

The Lobster (ザ・ロブスター)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

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【あらすじ】 独り者は悪とされる近未来社会。ここで生きるには常にカップルでいなければいけないため、独身者は身柄を拘束され、強制的にホテルに連行され、45日以内に同じ独身者からパートナーを見つけてカップルにならなければ、罰として自分で選んだ動物の姿に変えられ森に放たれる。妻に別れを告げられ独り身になったDavid(Colin Farrell)もホテルに送られ、カップルを見つけなければ、’’希望通り’’ロブスターに変えられてしまうことになった。しかし想像を絶するホテルの生活に耐えきれず、Davidは独身者たちが密かに暮らしている森へ逃亡。そこで彼は1人の女性(Rachel Weisz)に恋をするが、独り身世界の掟を破ってしまう。(作品の詳細はこちら


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奇想天外なストーリーで、ブラックユーモアにあふれたシュールな会話や映像が次々に登場する。前半は小気味のよいテンポで進んでいくが、Davidの逃亡あたりから冗長で緩慢になり、中弛みのままフィナーレを迎える。しかし話が収束しないため、もやもや。着地場所が見出せず、視聴者に丸投げした感が強い。前半86点、後半66点。

David扮するColin Farrellの、ボッテリした締まりのない身体、人生どうでもいい投げやりな感じ、自分のことにすら無関心、虚ろなまなざし。人生に疲れたおっさん、そんなColinが可愛くてたまらない。ハグしてあげたい。彼の兄(弟?)が姿をかえたワンコも可愛い。


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価値観や法が全く違う(理不尽な)社会における、個人としての人や、他者との繋がり・組織の中の個人の様相に迫る。斬新な切り口で、とても興味深い試みだと思う。例えば『霧と夜』の時代に生まれていたら、四の五の言ってる場合じゃない。命令に従わなければ(従っても)殺される。今の世の中は、様々なことに寛容になってきている(ように見える)。価値観も多様化している。その中で、いかに自分らしく生きるか、いかに生を全うするのか?それは社会や世間が決めるのではなく、個人の意志に委ねられている。


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by amore_spacey | 2016-01-16 06:47 | - Other film | Comments(0)

London Spy Season 1 5 episodes (ロンドン・スパイ シーズン1全5話)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 Danny(Ben Whishaw)は天才数学者の証券マンAlex(Edward Holcroft)と出会い、恋におちて幸せな8ヶ月を過ごした。しかしAlexが謎の死をとげたことにより、実はAlexは証券マンなどではなく、英秘密情報部MI6の諜報員であったことが判明する。そこでDannyは愛する恋人にまつわる真実究明に乗り出すのだった。(作品の詳細はこちら


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期待した割には尻すぼみのシリーズだった。スパイの世界とは無縁の人が陰謀に巻き込まれ、なす術もなく途方に暮れる話はよくある。そこに男同士の愛を織り込む手法も、近年増えてきている。いや、だからお腹一杯という訳では決してない。それどころかBen Whishawが、新たな一面を見せてくれたことが嬉しかった。混沌とした世の中で、人は肌のぬくもりや心の通い合いを求める。ただ脚本の骨組みが弱かったせいか?スパイものとしても人間愛を取り扱うにしても、中途半端で不完全燃焼。キャストが豪華だっただけに、残念だった。

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クールで冷徹なCharlotte Rampling。
グッジョブ!


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イタリアの星Riccardo Scamarcioと英国の星Benの対決。これは嬉しいサプライズだった。Riccardoの役に必然性はなかったと思われるが、全然OK。



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by amore_spacey | 2015-12-20 22:40 | - TV series | Comments(2)

007 Spectre (007 スペクター)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (79点)

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【あらすじ】 James Bond(Daniel Craig)は、少年時代を過ごした生家Skyfallで焼け残った写真を受け取る。その写真の謎を解き明かすため、M(Ralph Fiennes)が止めるのを振り切って、単身メキシコ~ローマに赴いた。滞在先で犯罪者の未亡人Lucia Sciarra(Monica Bellucci)と出会ったBondは、悪の組織Spectreの存在を突き止める。その頃ロンドンでは、国家安全保障局の新しいトップC(Andrew Scott)がBondの行動に疑問を抱き、M率いるMI6の存在意義を問い始めていた。(作品の詳細はこちら


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一応あらすじはあるが、過去の作品を回帰しながら、4人の脚本家が担当したせいか、散漫な印象を受けた。派手なアクションの割に、中身はかなり薄かったかもしれない。でも、やはり、007シリーズは面白い。ロケーション(ローマの夜景は素晴らしい!)・アクション・カーチェイス、どれをとってもカッコいいのだ。特にメキシコシティで撮影された、オープニングの群集シーンからド派手な空中アクションに至る展開は、息をもつかせずスリル満点!最高のエンターテインメントだった。


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ちょっとくたびれた地味なサラリーマン風のRalph Fiennesって、いいんだわぁ。マッチョでカッコいいDaniel Craigより、ある意味好感が持てる。いえ、Danielだってすごくいい。そしてChristoph Waltz、アンタくらい憎たらしい悪役はいない。涼しい顔して、やることは最低最悪だぜェ。喋り方から仕草まで、全てが憎ったらしい。チャームポイントは、右の口角が上がった口元ですかね。


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そしてMI6のマスコットQ(Ben Wishaw)は、相変わらず可愛い^^ 一見コミュ障気味で危なっかしいんだけど、頭脳明晰でやることが正確で早い!職場にこんな子がいたら、弄りたくなっちゃう、ウフフッ。Andrew Scott扮するCは、登場した瞬間から怪しい光を放っていたから、先が読めてしまった。


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こちらのポスターは、Danielがどこかのウェイター? 目ぢからもない。私は一番上が好き。Danielのブルーの瞳が、際立って美しい。


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by amore_spacey | 2015-11-08 05:19 | - Other film | Comments(4)

007 Skyfall (007 スカイフォール)

ネタばれあり!!!!!

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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【あらすじ】 愛した女性を死に追いやった組織を追い詰めるべく、イギリス諜報部員James Bond(Daniel Craig)はハイチやボリビアなどで壮絶な戦いに身を投じてきた。しかしある日直属上司M女史(Judi Dench)が秘めていた過去の事件が浮かび上がり、事件の衝撃的な内容から、Mへの信頼と忠誠心を試されることになる。そんな中彼らが所属するイギリス情報局秘密情報部MI6が、何者かによってターゲットにされてしまう。


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待ってました、James Bond~!!! 『007』シリーズの生誕50周年記念とあって、期待はさらに高まる。このシリーズが好きなのは、①テンポがよい ②カーチェイスやオートバイ・チェイスのシーンが臨場感あふれる ③思い切りのよい爆破&戦闘シーンに血が騒ぐ ④音響効果が素晴らしい ⑤何と言ってもJames Bondが痺れるほどカッコいい、から。今回もオープニングのオートバイ・チェイスは、私の心をグッとわしづかみにした。バックにはトルコのシンボル、イスタンブールの巨大なブルー・モスクが浮かび上がる。このダイナミックなアングルに、私の頭はすっかり007ワールド一色!嗚呼、しかし、この記念すべき作品をもって、M女史が退場とは・・・。Judi Dench様、本当にお疲れさまでした。


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舞台は次々に変わる。上海の夜景に浮かぶ高層ビルや光の渦、無人の廃墟島デッド・シティ、ロンドン、そしてフィナーレはBondが生まれ育った荒涼たるSkyfall。トリビアな話だけど、デッド・シティのモデルになったのは、なんと!長崎の端島(はしま)。通称軍艦島と呼ばれる無人島なのだ。この島に登場する宿敵Silva演じるJavier Bardemの顔が、デカい(≧∇≦) 暑苦しい。一度見たら絶対に忘れない顔だ。人をなめた憎々しい口調なんだけど、ゲイっぽくて可愛いとこもある。が、気をつけろ!ヤツは積年の恨みで執念深い。

元祖007へのオマージュということで、封印されていた過去が暴かれたり、Bondの郷里に戻ったり。ボンドカーのアストンマーチンDB5を登場させるなんて、心憎い演出もある。CGを使ったシーンも違和感がなく許容範囲。宿敵Silvaとの対決シーンも、最新鋭の武器は出てこない。狩猟用の鉄砲やナイフや素朴な爆薬が活躍する。  


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従来の『007』のエンディングは、任務を果たしたBondがボンドガールとお熱いひとときを過ごすシーンがお約束だった。しかしDaniel Craigの時代になってから、ボンドガールは殺されることが多い。濡れ場もほとんどない。21世紀のBondは、女より任務遂行が先?と言って、不死身のサイボーグでもない。怪我もすれば、宿敵を取り逃がすという失態もおかす。が、どこまでも冷静でストイックで孤独な男なのだ。Daniel CraigはそんなBondにぴったり。ちょっと寂しげな瞳に、胸きゅん(*^^*)


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Ralph Fiennesがこの作品に出ると聞いた時、当然彼はBondを窮地に追いやる敵役だと思った。ところが・・・M女史に代わるBondの上司となって、今後もずっと出るんだってね。嬉しいなぁ。これは面白いことになりそう(*^^*) MI6のメンバーの若返りで、このシリーズに新たな展開が期待できますぞ。細く長く続くことを祈っております。 

製作国:U.S.A.
初公開年:2012年
音楽:Thomas Newman
監督:Sam Mendes
キャスト:Daniel Craig, Judi Dench, Javier Bardem, Ralph Fiennes, Naomie Harris, Bérénice Marlohe, Albert Finney, Ben Whishaw, Rory Kinnear ...


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by amore_spacey | 2012-11-05 01:42 | - Other film | Comments(2)