タグ:Cillian Murphy ( 9 ) タグの人気記事

サイコ・リバース (Peacock)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

ネタばれあり!!!

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【あらすじ】 ネブラスカ州の小さな町ピーコックで、銀行員として働くJohn Skillpa(Cillian Murphy)は、几帳面だが人間関係が苦手で、つい挙動不審な行動をとってしまう。家と職場を往復する以外は、特に趣味や友達もなく、ひっそりと暮らしている。そんな彼には、女装して家事をこなすEmmaという、もう1つの人格があった。ある日自宅の裏庭に列車が突っ込む事故が起きたことから、EmmaがJohnの妻として世間の注目を浴びることになる。(作品の詳細はこちら


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Cillian1人祭りはとりあえずこれで終わり。この作品は冒頭でJohnとEmmaが同一人物であることを明かしているので、私たち視聴者の関心は、「Johnには女装癖があるのか?」という疑いから、主人公が多重人格者だと分かると、「彼の二重生活が、破綻しやしないか?」に移り、ハラハラする場面が増えていく。しかし最後までバレることはなく、私たちの期待はあっさり裏切られる。みんな顔見知りの小さな田舎町で、誰も気づかないなんて、絶対にあり得ないよなぁ、など突っ込み所は満載だが、そこはさ、娯楽映画ですから。

Cillianが演じるJohnとEmmaがとても魅力的で、ぐいぐい引き込まれた。多重人格者の暮らしを淡々と眺めてはいますが、抑えようのない負のエネルギーが時々爆発しては、また静かな水面に戻るといった、適度な緩急を持たせたのも良かった。とにかくCillianが新しい役を演じるたびに、その役が彼に乗り移ったのかと思ってしまう。それくらい現実味や説得力があり、ストーリーよりも彼の演技から、目が離せなくなった。恐ろしい子。悪魔だわ、彼。


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社会的には銀行員のJohnと認識されているが、それ以外の彼の私生活など、町の人は誰も知らないし関心もない。でも私たちは知っている。これと言った趣味はないけれど、あの池に行って石を投げたり(投げたとき足が奇妙な動きをしたり)、木の枝にくくりつけたタイヤのブランコが好きで、そこに座っているだけで彼は癒される。夜になるとEmma(母親)に見つからないように叱られないように、こっそり家の外の階段に座って、大好きなチョコバーをかじる、ささやかな楽しみ。至福の瞬間だ。そんな彼を観ると胸がしめつけられる。Kittenと同じように、Johnもぎゅっとハグしてあげたい。彼の隣に並んで座って、一緒にチョコバーを食べたい。


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Emmaを演じるCillianが、女性以上に女性らしくて、これまた凄いのだ。私なんか太刀打ちできませんよ。細やかな表情や、肩や首や手や手首の動き、歩き方や身体のあずけ方など、どうやったらあそこまで女性になり切れるものなのか、本気でCillianにプライベート・レッスンを申し込みたいものです。

ここまでは良かったんだけど、列車事故のせいで、Johnの平穏な暮らしは一変する。彼自身はもちろんのこと、Maggie(Ellen Page)親子や他の町の人々も、JohnやEmmaに翻弄される。しかもMaggieの子の父親がJohnと知ってから、2つの人格争いはエスカレートしていき、Emmaとして生きる時間が長くなる。そしてついには死んだ母親、幼いJohnを虐待した母親の人格が、Emmaを占領していく。既にJohnという人格は、この世から消えてしまったのかも。窓辺に座ったまま誰にも知られることなく、Johnは自己崩壊の道を辿るしかないのか?でもそれでは余りにも哀れで、悲しすぎるじゃありませんか。邦題は、久々の「何だ、こりゃ?」


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by amore_spacey | 2018-02-26 01:08 | - Other film | Comments(0)

麦の穂をゆらす風 (The Wind That Shakes the Barley)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (68点)

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【あらすじ】 1920年アイルランド、英国による圧政からの独立を求める若者たちが、義勇軍を結成した。医師を志すDamien(Cillian Murphy)も将来を捨て、過酷な戦いに身を投じていく。激しいゲリラ戦は英国軍を苦しめ、停戦となった。1921年の休戦協定からアイルランド自由国が成立するが、イギリスの自治領という立場を受け入れるか否かで、アイルランド人達は二つに分裂。Damienと自由国兵士となった兄Teddy(Pádraic Delaney)も対立し、戦うことになる。2006年カンヌ国際映画祭で、Palme d'Orを受賞。(作品の詳細はこちら


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まだまだCillian1人祭り。正直言ってこの作品は、ちょっと勘弁して欲しいと思ってしまいました。歴史的事実をひたすら描写し続けていくだけで、これほど退屈な作品を観るくらいなら、当時のドキュメンタリーを観たほうが何倍もマシ。どこか1ヶ所でも見せ場があれば許せることもあるが、本作品は...。「一体いつ終わるの?」「早くエンドロールになってくれェ」 なんて思いながら観た作品は久々ですが、これをきっかけにアイルランドが歩んできた歴史を紐解いて学んでみよう、という思いにさせてくれた。


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脚本や演出がかなり残念だったのでは、と思われます。せっかくアイルランド出身の優れた役者たちを起用したのに、彼らこそイギリスと自国の関係に深い関心を持っている証人なのに、役者たちの良さが引き出されておらず、「やらされている」感が強かった。でも『ゲーム・オブ・スローンズ』でJon SnowやSansaの重臣Davosを演じるLiam Cunninghamの、40代の頃の姿を観る事ができたのは、嬉しいサプライズでした。 

 
 
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by amore_spacey | 2018-02-12 23:45 | - Other film | Comments(0)

オン・エッジ 19歳のカルテ (On The Edge)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 反抗的な19歳の青年Jonathan(Cillian Murphy)は、飲んだくれの父の自死をきっかけに深刻な鬱状態に陥り、盗んだ車で崖から湖に飛び込んで、自殺を図った。助かった彼は精神病患者の収容施設に入り、そこで同世代のグループカウンセリングに参加させられる。親身になってくれるセラピーのFigure先生(Stephen Rea)と衝突ばかりしていた。が、同じグループのRachel(Tricia Vessey)やToby(Jonathan Jackson)との間に友情を築いていくのだった。(作品の詳細はこちら


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Cillian1人祭り。うひゃーーっ、Cillianがとても若い。少年みたい。中性的な美しさが、際立っていました。パジャマの上からセーターを羽織った無防備なCillianが、可愛い過ぎる(*^^*)

さて反抗的なJonathanはFigure先生と衝突を繰り返すが、同世代のグループのリーダー的な存在になっていくのは、ごく自然のなりゆきだったように思う。誰かに何かを命令したり仕切ったりする類(たぐい)のリーダーではなく、そばに居てちゃんと話を聞いてくれる存在で、彼には人をひきつける何かがあった。


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成り行き上?話の聞き役&慰め役になるが、当のJonathanだって実は愛情に飢え、他の若者たちのように人のぬくもりが欲しかったに違いない。けれど彼らは頭が良く繊細すぎるが故に、色々なことを考えすぎ、苦しみ悩み惑って同じ所をグルグル。若いから感情のコントロールがうまくできない。無茶なことや馬鹿なことを仕出かしてしまう。死に憧れたりする。でもこういった時間や経験が、誰にも必要なのだ。人生の荒波に飛び込んでいく前の、大事な時期なのだと思う。


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by amore_spacey | 2018-01-11 02:30 | - Other film | Comments(4)

プルートで朝食を (Breakfast On Pluto)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

ネタばれあり!

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【あらすじ】 親から捨てられた乳飲み子のPatrick(Cillian Murphy)は、Liam Neeson神父(Liam Neeson)に助けられBraden家の養子になる。美しく中性的な青年Kittenへと成長したPatrickは、アイルランドの田舎町では浮いた存在だった。ひょんなことから自分は孤児だと知り、実の母(Eva Birthistle)を探す旅に出る。Patrick McCabeの同名の小説を映画化。(作品の詳細はこちら


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Cillian Murphy1人祭り。これ、いいわぁ。すごく良かった。各エピソードにタイトルがついて、夢のようなおとぎ話のような、ふんわりした雰囲気に包まれている。けれどそこかしこにKittenの悲しみや孤独が垣間見えて、笑いながら心のどこかがきゅんと痛む。風に揺れる柳のように、どんな事件に巻き込まれても抗わず、あるがままを受け止めて乗り越えていく。自分の気持ちにウソがつけないから、傷ついたり面倒なことに巻き込まれると分かっていながら、困難な道を選んでしまう。ええ、そういう人っていますね。


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飄々と生きているように見えるが、抱えきれないほどの悲しい思いがあり、他人には優しくできても、自分のことになるとどうしていいのか分からない。一大決心をして実の母に会いに行ったのに、自分の正体を告げることなく立ち去るなんて、何やってんの?ここ、一番大事なトコでしょ?ずっとずっと会いたかったんじゃなかったの?ったく、切なすぎるじゃありませんか。あのシーンは、画面に飛び込んで行って、ぎゅっとハグしてあげたかった(T^T)


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70年代のサイケな衣装や音楽が懐かしくて、動画で音楽(←音が出ます)をさがしてしまいました。あの頃のファッションやヘアスタイルも満載で、色んなCillianが堪能できます。無邪気で可愛いだけでなく、しなやかで妖艶な姿を惜しみなく見せてくれる。当時29歳ですかァ?女よりずっと女らしくて、悩まし過ぎ。もう、何なんですか、あの色気は! IRAにもさらっと触れつつ、それは本作品のテーマではないので掘下げることなく、はいっ、次!ってな具合に、話は淡々と進んでいく。ポップでクールな中に、誰にも言えない深い悲しみが紛れ込んでいるのでした。


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by amore_spacey | 2018-01-05 02:41 | - Other film | Comments(6)

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 (Anthropoid)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (85点)

ネタばれあり!

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【あらすじ】 第2次世界大戦下、ナチス第三位の高官であったReinhard Heydrich(Detlef Bothe)は、非情かつ残忍で「プラハの虐殺者」と恐れられていた。イギリス政府とロンドンのチェコスロヴァキア亡命政府から、彼を暗殺する指令を受けて、ロンドンから送り込まれたJosef Gabcík(Cillian Murphy)やJan Kubis(Jamie Dornan)ら7人の暗殺部隊は、落下傘でチェコに潜入する。現地ではHajský(Toby Jones)などのレジスタンスの協力を得て、Heydrich襲撃は実行されたが、予想通りナチスの容赦ない報復が始まる。第2次世界大戦下の史実をもとに、ナチス高官Reinhard Heydrich暗殺作戦の顛末を描く。(作品の詳細はこちら


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ピーキー・ブラインダーズのシーズン1234を観て、Cillian Murphyにハマッてしまい、さっそく1人祭りを始めたのですが、その最初の作品として観るには、余りにも重かった。当時の世界情勢も知らなさ過ぎました。とてつもないエネルギーで迫る、Heydrich襲撃や大聖堂での血の報復戦を思い出すと、その緊迫感や臨場感に今でも心拍数が上がってしまう。


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何が重いって、Josefたちが下した苦渋の決断である。Heydrichを暗殺したところで、代わりはいくらでもいるし、暗殺後、報復措置として大勢のチェコ市民が殺されることは安易に予測できた。「そこまで分かっていながら、どうして暗殺計画を決行したんだ?」ということになるが、当時のチェコの状況を調べると、その理由が浮かび上がってくる。Adolf Hitler率いるドイツは、前代未聞の快進撃で着実に領土を拡大し、チェコも無理矢理ドイツに併合する一方で、労働者を優遇する政策を打ち出す。飴とムチでチェコを懐柔しようという訳だ。でもこのままドイツに丸め込まれてしまったら、チェコはドイツの味方とみなされ、欧州の中で孤立してしまう。さあ、どうする?

「孤立?ドイツの傘下におさまれば、全く問題なし」という者がいれば、「ドイツと味方?それはないわ」と考える者もいた。後者が憂慮しているのは、チェコという国の存続。「チェコは連合国側であり、反ナチスの国なんです」と、欧州各国に対して明確な意思表示をし、何らかの形でナチスに抵抗しなければ、祖国が消滅する危機に瀕していたのだ。

…といった史実や苦悩は、鑑賞後に調べて分かったもので、作品の中でもう少し突っ込んで描いてくれたら、脳ミソ空っぽな私もそれなりに状況が理解できたなァ。それはさておき、ダイナミックで鮮烈な映像から迸(ほとばし)り出てくる、群集心理に駆られた人間の狂気に満ちた残虐性や、世の中の不条理や、理不尽な歴史に翻弄された人々の慟哭が、あまりにもドス黒く大きく渦巻いて、それを受け止めきれず、打ちのめされてうな垂れているばかり。あの霊柩車が10分早く大聖堂に着いていたら、Curda(Jirí Simek)の裏切りがなかったら、歴史は変わっていたかも?なんて言っても仕方がありませんが、悔しさのあまり地団駄踏んでしまう。


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で、Josefを演じたCillian Murphy。不謹慎な言い方ですが、危機に瀕した時の彼には、何とも言えないエロさがあって、目眩がしました。ガラス玉のような瞳の奥に火が灯り、掴みどころのない表情がゆっくり動き始める。自分のこめかみに銃口を当て、引き金を引く瞬間のCillian。抑制の効いた控えめな演技だからこそ、より真実味があり心に訴えかけ、有無を言わせない力がある。相棒のJanを演じたJamie Dornanは、正統派イケメンですね。彼のほうがクールで決断力もありそうなのに、Marieと恋仲になったりパニック発作を起こしたり、自分の気持ちにとても正直な人だったな。


 
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by amore_spacey | 2018-01-04 00:17 | - Other film | Comments(2)

ピーキー・ブラインダーズ シーズン4 全6話 (Peaky Blinders Season 4 6 episodes)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (85点)

ネタばれあり!!!

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【あらすじ】 逮捕されたShelby家の面々は、辛くも絞首刑を免れて自宅に帰って来た。その年のクリスマス、彼らのもとに不気味なクリスマス・カードが届く。Arthur(Paul Anderson)によって一員を殺害されたシチリア・マフィアのLuca Changretta(Adrien Brody)が、復讐のためニューヨークからやって来たのだった。最初の襲撃でJohn(Joe Cole)が殺され、Michael(Finn Cole)も瀕死の重傷を負う。何が何でもThomas(Cillian Murphy)の命が欲しいLucaは、Polly(Helen McCrory)に裏取引を持ちかけた。(作品の詳細はこちら


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シーズン4も波乱含みで、1話1話がドラマチックな展開でした。Thomasの作戦でShelby家のメンバーは逮捕されたが、絞首刑が執行される直前に、中止の指示が出て取りやめになり、死刑台から奇跡的に生還した。それは分かった。でも一連のこれらの出来事がShelby家にどんな効果(得)をもたらしたのか、その辺りのカラクリが未だによく分からなくて、もやもや。


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さて今シーズンのThomasの宿敵は、冷酷なマフィアのボスLuca。イギリス上陸後の入国審査で、「オレたちゃ、アメリカ人なんだぜっ」のドヤ顔や、マッチ棒をくわえながら喋る相手を舐めた態度に、ああ、また嫌なヤツが登場したなぁと、暗い気持ちになった。神経質&粘着気質で、狙った敵は必ず仕留める凄腕の持ち主だ。因にどうでもいいことだけど、Lucaたちの話すシチリア訛りのイタリア語が、まぁ、かなり微妙な発音で、緊迫した場面なのにふっと笑いが出ちゃったりしました。

背ェ高ノッポのやせっぽちで「ハ」の字の眉毛、見るからに儚(はかな)げなAdrian Brodyは、ずっとピアノを弾いているのかと思いきや、今度はマフィアのボスですかァ。頼りなさそう&体温が低そう&低血圧っぽく見えるが、こういうのに限って、ぶち切れたら残虐で怖い。彼は着痩せするタイプで、筋肉質の締まったナイスバディに、心底びっくり。


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今シリーズ2人目のニューエントリーは、ジプシーのAberama Gold(Aidan Gillen) Shelby家の助っ人になるはずなんだけど、どう見ても胡散臭いヤツ、100パーセント信頼できる人物とは思えない。いずれは消される運命でしょうか?


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蓋を開いてみれば、Thomasが一枚も二枚も上手だった。LucaとAlfie Solomons(Tom Hardy)をさっさと始末して、暗黒街の頂点にまた一歩近づいた。合法的&組織的に競馬や武器売買を行い、昔のようなストリート・ギャング団とは、もはや格が違います(まぁ、やってることは同じなんだが)。

しかし勢力をさらに拡大するためには、民衆からの好感度を上げるような、社会的なタイトルが必要だ。Thomasはイギリス労働党の議員にも選出され、念願の社会的ステータスをも手に入れた。このあとShelby家はどうなるのだろう? 個々の私利私欲が噴出して、SMAPのように突然解散…なんてことになるかもしれません。


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by amore_spacey | 2018-01-02 20:15 | - TV series | Comments(0)

ピーキー・ブラインダーズ シーズン3 全6話 (Peaky Blinders Season 3 6 episodes)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

ネタばれあり!!!

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【あらすじ】 1924年。Shelby家はイングランド中部のWarwickshire州に引越し、広大な屋敷を構えた。そこでThomas(Cillian Murphy)とGrace(Annabelle Wallis)の結婚式が行われる。Churchill首相から仕事を依頼されたThomasは、共産主義者に対抗するロシア人に武器売買を始めた。(作品の詳細はこちら


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シーズン3もどんでん返しの連続で、内容がとても濃い。やはりりGraceと結婚するのかぁ。彼女も魅力的だけど、個人的にはMay Carleton(Charlotte Riley)と一緒になって欲しかった。でもあっという間にGracegが退場したので、今後の展開の中で、Mayと結婚する可能性もあるかも。


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今シーズンのThomasの宿敵は、不気味で粘り気のあるJohn Hughes神父(Paddy Considine)だった。彼の悪魔っぷりに憎悪は、はらわたが煮えくり返った。凶悪すぎる。聖職者の闇も、暗くてとことん深いのです。


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陰のあるイケメンThomasは、どこにいっても女性にモテモテ。ロシア貴族の姪っ子Tatiana Petrovna(Gaite Jansen)も彼と取り引きをしつつ、女の武器をちらつかせながら、予想通り男女の関係に持ち込みました。綺麗でしたたかな女、油断ならない。


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Pollyと肖像画家Ruben Oliver(Alexander Siddig)のラブストーリーは、Pollyの女の部分がチラ見えして、微笑ましかったが、エレガントなドレスより、ジプシーっぽい服を着て、啖呵を切っていたほうが彼女らしくて好きです。


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Arthur(Paul Anderson)ってイケメンじゃないのに、いつの間にか好きなキャラの1人いになりつつある。ちょっと間抜けで喧嘩っ早くて、後先考えずに手が出てしまう。単純で分かりやすい、やんちゃな兄ちゃんだ。放っておけないところが、母性本能を刺激するのかしら?Thomasは回が進むにつれ、どんどん男前になっていきますねぇ。ただのギャングから、組織的犯罪集団のボスの顔になってきた。Cillianはこのドラマのために、長年続けてきた菜食主義を返上して、身体を鍛えたというじゃないですか。ブルーの瞳以上に、引き締まったナイスバディも目の保養になります。


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Pollyの息子Michael(Finn Cole 画像左)も、短期間でぐんと成長して、いい青年になってきた。彼の野心的な一面が、今後のBlindersにどう影響していくのか、気になるところです。因みにSherby家の3番目のJohn(Joe Cole 画像右)と彼は、実生活で兄弟。

今回も衝撃のラストでした。Thomas以外のShelby家のメンバーが、警察に連行されるって、どういうこと?こんな大きな賭けに出て大丈夫?Thomasが練った奇策だから、絶対にうまく行くとは思うんだけど…。


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by amore_spacey | 2017-12-27 00:21 | - TV series | Comments(0)

ピーキー・ブラインダーズ シーズン2 全6話 (Peaky Blinders Season 2 6 episodes)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

ネタばれあり!!!

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【あらすじ】 1921年。病死したFreddie Thorne(Iddo Goldberg)の葬儀に、Shelby家が集った。ちょうどその時、Pub「Gasoline」が何者かに爆破される。しかもThomas Shelby(Cillian Murphy)は爆破を指示した人物から、アイルランド反体制派のライバルの暗殺を依頼され、やむなく実行した。一方ロンドンを支配するDarby Sabini(Noah Taylor)が経営するクラブに行ったShelby兄弟は、そこで大乱闘を起こしてしまう。その仕返しにSabiniは、Thomasに暴行を加えAda Shelby(Sophie Rundle)を誘拐させた。
 界隈の治安維持のため、再びCampbell警部(Sam Neill)が派遣される。重傷を負ったThomasの見舞いに訪れた警部は、自分のスパイとして動くよう要求した。Thomasは病院を抜け出てロンドンに向かい、裏社会を牛耳るユダヤ系ギャング団のリーダーAlfie Solomons(Tom Hardy)と同盟を結ぶのだった。(作品の詳細はこちら


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どんでん返しのサプライズが続く、波乱万丈のシーズン2、最後まで気が抜けませんでした。もっさりしたTom Hardyの登場で、面白くなってきた。存在感がありますなぁ。表の顔はパン屋のおっちゃんだけど、裏社会では大物泣かせの切れ者で、地雷がどこにあるか分からない。ガラが悪いわ、弁舌巧みでのらりくらり相手を焦(じ)らせるわ、都合の悪いことはトボけるわ。敵にまわしたくないです。彼にとって、金が全て。そんな輩だから、最初はThomasも戦々恐々としていたが、相手の懐に入って扱い方さえ分かればこっちのもの。一世一代の大芝居を打って、Thomasが危機を抜け出すシーン。あれは手に汗を握ったが、スカッとした。Thomas、よくやった!


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実生活でTom Hardyの嫁であるCharlotte Rileyが、貴族の未亡人でThomasの馬の調教師を買って出るMay Carletonを演じる。MayとThomasは、次第に深い仲になっていくんだけど、ThomasはGrace(Annabelle Wallis)のことが忘れられない。不妊治療でロンドンに来ている彼女と、感動の再会になるはずだったのに、どよーんと沈んだあの空気の中で、Thomasの子が彼女のお腹に宿っている、という爆弾発言…。


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さてThomasが手を尽くしたお陰で、Pollyの子どもたちのその後が分かった。娘はすでに死亡、しかし息子Michael(Finn Cole)は生きていた。間もなく18歳になる。バーミンガムで感動の再会です。Michaelは自分もShelby家の一員として加わり、母の反対を押し切ってBlindersと行動をともにする。Michaelを演じるFinnがなかなか良い青年で、Blindersの経理担当として大活躍してくれるに違いない。


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気丈で男前なPolly(Helen McCrory)も、息子Michaelのことになると、母性愛全開でメロメロ。息子をムショから釈放させるためなら、Campbell警部(Sam Neill)に強要された肉体関係も受け入れる。でもそこで泣き寝入りするような柔(やわ)な女じゃない。レース場できっちり片を付けさせて頂きました。にしても、Lizzieが可哀相すぎる。いつまでも利用されるだけの都合のいい女で、娼婦あがりとは言え、あの扱いはあんまりだわ。

兄Arthur(Paul Anderson)は悪いヒトではないんだけど、肝っ玉が小さいくせに、気分屋で喧嘩っ早いから、後先考えず問題を起こしてしまう。感情に任せて余計なことをするから、Thomas がやっと軌道に乗せたビジネスも台無しになるし、ロンドン進出の計画も頓挫しちゃったじゃないか。長男だろ?しっかりしてくれよ。


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肝心のThomasは、Campbell警部に始末を依頼されたUlster義勇軍のメンバーに、拉致されてしまう。でもここで主役が殺されたら、シリーズは終わり。絶対絶命のエンディングだったけど、Thomasは絶対に助かるわよねっ。


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by amore_spacey | 2017-12-18 02:37 | - TV series | Comments(0)

ピーキー・ブラインダーズ シーズン1 全6話 (Peaky Blinders Season 1 6 episodes)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 第一次世界大戦後の1919年、悪名高いジプシーのPeaky Blindersを率いるリーダーThomas Shelby(Cillian Murphy)は、地元バーミンガムの武器工場から盗まれた大量の銃を偶然手に入れた。彼はこれが勢力拡大のチャンスになると考え、銃や弾薬を横取りして隠す。
 消えた銃の行方を追って、アイルランドからCampbell警部(Sam Neill)が派遣され、Blindersを激しく追及した。また潜入捜査官としてGrace(Annabelle Wallis)を、Blindersのたまり場となっているパブに、スパイとして送り込んだ。ある日Blindersとジプシー集団Lee一家との抗争が勃発したため、Thomasは界隈の裏社会を取り仕切るBilly Kimber(Charlie Creed-Miles)に、同盟を結ぶことを提案する。果たして暗黒街の頂点を極めるのは誰か?(作品の詳細はこちら


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何と言ってもまず、オープニングのこの音楽(←音が出ます!)が、心を鷲づかみにする。タイトで渋くてカッコイイのだ。そしてギャングたちの出で立ちが、ツィードのスーツにハンチング帽と、これまた渋い。ハンチング帽のツバには、剃刀の刃が2枚。カッパのようなヘアスタイルは、かなり微妙ですが、今の若者の間で流行っているスタイルに似ているから、当時もイケてたのでしょう。ワンシーズン6話で、1話がとても濃厚です。


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何が私をこんなに魅了したかって、ギャングのリーダーThomasを演じるCillian Murphyが、まぁ、とてつもなくカッコよかったことなんです。個性的な顔立ちに透き通った美しい瞳。ビー玉のように無表情な瞳が、Graceを見つめると、ほんのり熱を帯びる。『インセプション』『ダンケルク』の彼は、何か不穏な空気をまとった得体の知れない人物だったり、ネガティブなオーラを放つ、あまり好きになれないキャラだったが、もう、このドラマのカッコよさにはたまげた。一気にファンになりました。


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カッコイイと言えば、Shelby兄弟の叔母Pollyもその1人。見るからにすれっからしで、一筋縄ではいかない女です。15年ほど前に幼い2人の子どもを警察に連れ去られ、生きているのか死んでいるのかさえ分からない。そんな悲しい過去を抱えながら、普段はおくびにも出さない。飴とムチを使い分けつつ、組織をがっちり支える、陰の実力者です。この先もPeaky Blindersは数々の抗争に巻き込まれるに違いないが、彼女がいる限りきっと大丈夫という、根拠のない確信があります。


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Campbell警部、あなたには一杯食わされましたよ。正義感溢れるダンディな紳士かと思ったら、いやいや、とんでもない。本性が出てくるにつれ、視聴者の憎悪を一身に受け止めるクズ人間に徹する。そんな狂った役をSam Neillがやると、これがまた憎らしいくらい上手い。部下のことなど全く馬鹿にしているし、Thomasとの裏取引もしらばっくれるし、挙句の果てにはあのタイミングでGraceに求婚?周到に婚約指輪まで用意して、ったく頭の中どーなってる?で、Noと言われて逆上して?列車を待つGraceに、銃口を向けるなんて…。ラストシーンの銃声は?えーっ(絶叫)?誰が誰を撃ったの?まさか......。早くシーズン2を観なきゃ、落ち着いて眠れません。


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by amore_spacey | 2017-12-01 01:13 | - TV series | Comments(2)