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分別と多感 (Sense & Sensibility) BBCドラマ 全3話

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 19世紀初頭のイギリス、Dashwood家の当主Henry(Simon Williams)は死に際に、先妻との息子John(Mark Gatiss)に現在の妻(Janet McTeer)とElinor(Hattie Morahan)・Marianne(Charity Wakefield)・Margaret(Lucy Boynton)の3人の娘を世話させる代わりに、全財産を与えるとの約束をする。
   だがその遺言はJohnの妻Fanny(Claire Skinner)の反対により反故にされたため、夫人と3人の娘たちはSussexにある広大な屋敷から出て、新しい家を探さねばならなくなった。過酷な運命に翻弄されながらも、ElinorとMarianneが多難な恋を通して成長し、真実の愛を得るまでを描く。Jane Austenの同名小説をドラマ化。(作品の詳細はこちら


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以前書いた『高慢と偏見』のレビューに、「Jane Austenと言えば、橋田壽賀子」というコメントを頂きました。言われてみればその通りかも。2人の違いといえば、橋田(いじわるキャラを描かせたらピカイチ)は人間の醜い面を、ドロドロ生々しく描くが、Austenは主人公が名家の女性ということもあり、剥き出しではなくそっとオブラートに包まれ、少し控え目に慎み深く書いてることかな。

Austenの小説はキャラクターの宝庫で、今回も個性的な人々が勢揃い。分別(Sense)を象徴する19歳のElinorと、ロマンチックな世界に憧れる多感(Sensibility)な17歳のMarianne、この2人の恋の行方を追いつつ、一筋縄ではいかない人間模様が展開する。ハッピーエンドがお約束の小説なので、一見面白味がなさそうに思える。が、Austenは何気ない日常生活の風景や人物描写がそれはそれは巧みで、読者をぐいぐい引きつける。一癖も二癖もある脇役陣が、主役に意地悪をしたり、彼女たちの恋路を邪魔したりする。大事件こそ起きないが、私たちの暮らしの中にもあるような、取るに足らない幾つもの小さな出来事が、この地味な小説に陰影をつける。橋田もAustenも、人間観察が大好き。だからこんなに生き生きとした作品が描けるのだ。


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Dan Stevensが目当てで観たんだけど、めちゃくちゃ若い。まだ世間の荒波に揉まれず、世の中の汚れも知らない、誠実・純粋で優柔不断なおっとりしたお坊ちゃん。イケズな義姉Fanny(Claire Skinner)の弟とは思えない。彼とElinorは相思相愛と思っていたのに、何の進展も見られず、Devon州に引っ越した彼女たちを訪ねない。で、唐突に現れたと思ったら、真っ白なワイシャツを着たまま、雨の中で薪割り始めちゃうって、何それ?煮詰まってたのかしら?ラスト5分で色々な問題がサクサク解決して、Elinorとハッピーエンドを迎える急展開は、お約束なのでOKです。


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妹のMarianneをそっと見守Brandon大佐(David Morrissey)。歳の差が18歳とあっては、ロマンチックな恋愛に憧れるMarianneの恋愛対象にならず。そんな彼女の前に現れたのが、若いWilloughby(Dominic Cooper)なんだけど、個人的に物凄く苦手なタイプなので、なぜこんな男がいいのか、さっぱり分からなかった。が、案の定、とんでもない欠陥商品でした。


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彼女たちの母親Dashwood夫人(Janet McTeer)は、奥ゆかしく控え目。だけどお茶目で可愛らしく、よき相談相手で頼もしい素敵な女性。


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兄のJohn Dashwood(Mark Gatiss)は、シンデレラの義姉のように意地悪な上にケチで強欲な妻Fannyの尻に敷かれっぱなし。彼らの1人息子が、これまた可愛げがない。ブラック・コメディの主役にピッタリな一家。


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娘のFannyに勝るとも劣らない、高慢ちきで感じの悪い母親Ferrars夫人(Jean Marsh)。身内や知り合いには勘弁して欲しいけれど、小説や映画には突っ込み所満載で、必須のキャラ。


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大阪のおばちゃん風なJennings夫人(Linda Bassett)は、大雑把で細かいところには拘らない。悪気はないが、ややお節介が過ぎるのと少々KYなところがあって、その場の空気が微妙になったりする。


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頭の悪いお喋りしかできないMiss Steele(Daisy Haggard)とLucy Steele(Anna Madeley)姉妹。何とLucyがElinorの恋のライバルに。


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by amore_spacey | 2018-07-02 01:16 | - TV series | Comments(0)

The Guest (ザ・ゲスト)

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 ハロウィーンが近づく中、息子Calebを戦地でなくした一家のもとに、彼の戦友だという男David(Dan Stevens)が訪ねてくる。謙虚で礼儀正しい上に甘いマスクの彼は、瞬く間に一家と打ち解けていった。それぞれが抱えていた悩みや問題を解決してくれる彼を、すっかり信頼する一家だが、ある日長女Anna(Maika Monroe )は彼の不審な電話のやり取りを聞いてしまう。(作品の詳細はこちら


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『Downton Abbey』で育ちのよい英国貴族の子息を演じたMatthew Crawleyが、ダークな殺し屋になると聞いて、好奇心全開。しかも『Forever』のJoelくんが出ているなんて、これはもう、「観なさい!」という神のお告げに違いありません。 

作品に関しては、うーん、もやもやが残った。Davidの目的がはっきりしないままストーリーが展開して、いきなり殺人鬼に豹変するので、「えーっ、何で?」 そこが気になって、話についていくことが出来なかった。実はDavidはCalebと一緒に超人兵士計画の被験者となり、面(メン)が割れた場合は、身元がばれないよう手当たり次第殺していくようプログラムされていたらしい。といった状況が、後半でちらっと提示される。コレ、完結明瞭で白黒はっきりしないとダメな私には、もやもや&イライラするパターンなのです。少々辛口ではあるけれど、Davidの凶暴性だけが暴走していた感は否めません。


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さて新境地開拓で悪人に挑戦したDan Stevens、彼からにじみ出る品の良さが邪魔して、徹底的にワルになり切れない不完全燃焼な感はあったが、よく頑張った!役者として「Downton Abbeyのあのヒト」で終わらないため、懸命に脱皮を図っているのが分かる。ナイスバディやベッドシーンも、堪能させて頂きました、うふふっ。

でも、「この顔、コワいだろ?」「今の視線、どうよ?」 キメ顔やポーズがいちいちクローズアップされたあと、申し合わせたように重苦しいBGMが流れて、「コノ人ね、優しそうな顔をしていて、ホントはスゴーク悪い人なんですよぉ。要注意ですから。」と言わんばかりのお膳立てがされる。そのパターン化した律儀さに笑ってしまった。という冗談はさておき、Dan Stevensの中の邪悪な部分が引き出され、さらに鍛えられ研ぎ澄まされたら、ゆくゆくはRalph Fiennesのような独特のカリスマ性のある、大物役者になるかも。応援してるよ、Dan!


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あああぁぁ、Joelくん(中央↑)!やばい仕事を頼まれると、目が泳いじゃうね。オドオドと自信のなさそうな空気を、全身から放っている。根っこのところは、すごくいいヒトなんだ。なのに、あんな退場の仕方ってある?(T^T) 背後から撃つなんて、あまりにも卑怯じゃありませんか。男なら、正面対決するもんだぜぇ、Danくん。


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by amore_spacey | 2015-08-13 03:29 | - Other film | Comments(4)

Downton Abbey (ダウントン・アビー)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★★☆(86点)

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【あらすじ】  ヨークシャー州の広大な敷地にある架空のダウントン・アビーを舞台に、貴族階級のCrawley家とそこで働く執事や召使いたちの暮らしを描く。時は1912年4月15日、豪華客船タイタニック号が沈没したというニュースに、Crawley家は大混乱におちいる。タイタニック号にはCora Crawley伯爵夫人(Elizabeth McGovern)のいとこにあたるJames Crawleyとその息子が乗船。まもなく死亡の悲報が届いた。彼ら2人はCrawley家の遺産相続人だった。そこでマンチェスターに暮らす弁護士でいとこの若き青年Matthew Crawley(Dan Stevens)が、新たな相続人として選ばれる。法的判断とはいえ、こともあろうに相続する意思がこれっぽちもない「手に職を持った(卑しい)」人間に莫大な財産が手渡ることに、Crawley家は戸惑い怯えるのだった。2012年Golden Globeの最優秀TVドラマ賞を受賞。


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主な登場人物。左からアシスタント執事のJohn Bates(Brendan Coyle)&メイドのAnna Smith(Joanne Froggatt)、給仕のThomas Barrow(Rob James-Collier)、新たな遺産相続人になったMatthew Crawley(Dan Stevens)、Violet Crawley伯爵夫人(Maggie Smith)、Robert Crawley伯爵(Hugh Bonneville)&Cora Crawley伯爵夫人(Elizabeth McGovern)、Matthewの母Isobel Crawley(Penelope Wilton)、伯爵夫妻の長女Mary Crawley(Michelle Dockery)、次女Edith Crawley(Laura Carmichael)、三女Sybil Crawley(Jessica Brown Findlay)

脚本が素晴らしい!主役級から脇役や端役に至るまで、一人一人のキャラがはっきり描き分けられている。そして演出・衣装・舞台・役者に至るまで、すべてが素晴らしかった。暗い雰囲気が漂うときにも、ウィットに富んだ辛口のジョークがちりばめられて、何ともお洒落な大人のドラマだ。


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登場した全ての人が好きだが、特に印象に残っているのがViolet Crawley伯爵夫人を演じたMaggie Smith↑↑↑ チワワのような無垢な表情を装いつつ、敵のアキレス腱を狙ってチクリと言い放つ。相手を思いやりながら自分の意見も遠慮なく言う。憎めない可愛らしいおばあちゃまです。本作品で2011年に2度目のEmmy賞助演女優賞を受賞。


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給仕のThomas Barrow。こやつはCora Crawley伯爵夫人専属のメードSarah O'Brien(Siobhan Finneran)とつるんで、休憩時間には裏山にある神社の境内で煙草を吹かしながら、いつも良からぬことを企んでいる狡猾な男。トコトン憎らしいんだけど、間抜けなところが可愛いな。


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そしてベスト・カップルのMatthewとMary(*^^*) 紆余曲折あって一時はどーなるんだ、この2人?って心配で夜も眠れなかったけれど、シーズン2終了の現時点では、ハッピーエンドになって本当によかったぁ。Matthewを演じるDan Stevensにメロメロな娘は、結婚して3歳になる娘がいることを知って号泣(T^T) シーズン3は2012年9月からスタート。待ちきれないョ~!

製作国:UK(ITV)
初公開年:2010~2011年(シーズン1&2)
クリエーター:Julian Fellowes
キャスト:Hugh Bonneville, Elizabeth McGovern, Michelle Dockery, Laura Carmichael, Jessica Brown-Findlay, Maggie Smith, Dan Stevens, Penelope Wilton, Jim Carter, Brendan Coyle, Phyllis Logan, Siobhan Finneran, Joanne Froggatt, Rob James-Collier, Lesley Nicol, Sophie McShera ...


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by amore_spacey | 2012-03-28 03:00 | - TV series | Comments(0)