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サード・パーソン (Third Person)

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【あらすじ】 パリ。ホテルで執筆中のピュリツァー賞作家Michael(Liam Neeson)の愛人Anna(Olivia Wilde)には、ほかに年上の恋人がいた。ローマ。アメリカ人の会社員Scott(Adrien Brody)は、マフィアに娘をさらわれたという美しいジプシーの女Monika(Moran Atias)に会う。ニューヨーク。元女優のJulia(Mila Kunis)は前夫Rick(James Franco)と息子の親権を争い、裁判費用のためにメイドとして働く。(作品の詳細はこちら


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一見関連のない3組の男女の話が3つの町で同時進行していくのかな、と思って観ていたら、それぞれがリンクしてるようなしていないような様相になり、あれれっ? 後半になると、ストーリーは相変わらず淡々と展開するものの、場面転換がやけに雑で早くなり、頭の中が混乱し始めた。とてもよく考えられた作品で、一度観ただけでは理解できませんでした。一緒に観ていた夫の解説で、ようやく全貌が分かったものの(私の脳ミソってホントにダメ)、えーっ、そうなの?まさか、嘘でしょ?これ、自分で暴露しちゃって、いいの?驚きとモヤモヤに包まれて、しばらく目がパチクリーン。これを観た方、直ぐにあのトリックに気づいたのかしら?

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愛に苦しみ人生の道に迷った男女が、自分にとって正しい場所を見つけ、そこへ戻ろうともがく。取り返しのつかない大罪を犯し、それを抱えたまま今まで生きてきた男が、これ以上胸の内に秘めておくことが出来なくなり、文字の力を借りて何とか祓いたい。楽になりたい。

そんな小説家を演じたLiam Neesonの、覇気のなさ、疲れてうらぶれた様子、路頭に迷っている感じが、とてもよく出ていた。ローマのバールで出会うAdrien BrodyとMoran Atiasのエピソードは、一番人間味があって好きだ。いやいや、そこまで赤の他人のことに首を突っ込むかなぁ?相手はマフィアなんだよ?などと思いながら、その一方で優しさ滲み出るAdrienの何気ない表情や仕草や台詞に、ときめいてしまいました。バリスタ役のRiccardo Scamarcioが、どこか胡散臭そうで、何かやらかすのを楽しみにしていたら、置き去りにされたバッグに目を剥いて、「爆弾だ!」と叫びながら、真っ先に店を飛び出したのには笑った。時間を空けてまた観たい作品です。


by amore_spacey | 2019-12-13 01:40 | - Other film | Comments(0)

ダリダ ~あまい囁き~ (Dalida) 

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【あらすじ】 Dalida(Sveva Alviti)は、1933年にカイロでイタリア移民の家系に生まれた。ミス・エジプトに輝いたのち、56年に歌手としてデビュー。それからわずか2ヶ月でGold Diskを受賞し、一躍スターダムに上り詰めた。Alain Delonとのデュエット『あまい囁き』(←音が出ます)や『18歳の彼』など、世界的なヒット曲を生み出したDalidaは、女優としても活躍する。
  輝かしい成功を手にして幸福に包まれていたはずだが、私生活では恋愛に翻弄され、87年5月パリで54年の生涯を自ら閉じた。(作品の詳細はこちら


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この映画を観てビックリです。子どもの頃から聞いていた馴染みの曲が、こんなにたくさんあるのに、それがDalidaの歌だったなんて知らなかった。彼女の数奇な人生も、初めて知りました。『ゴッドファーザー 愛のテーマ』を、彼女が歌っていたなんて…。

こちらを読むと、Dalidaは54年の人生の中で8人の男性と出会っていますが、Luigi Tenco(Alessandro Borghi)をはじめ、似た者同士のような繊細で傷つきやすい人が多く、彼女の深い孤独や危ういメンタルを支えられる器を、持ち合わせていなかったし、Dalidaも自分のことで精一杯だったような気がします。それだけにマネージャーとして彼女を陰で支えた弟Orlando(Riccardo Scamarcio)や、プロデューサーEddie Barclay(Vincent Perez)の存在は、とても大きかったと思います。

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惚れっぽくて、傷つきやすい歌姫。空前の大スターでありながら、私生活は苦悩や痛々しいことばかり。結婚して子どもを生み育てるという、ささやかな夢を手に入れることが出来なかった。部屋のテレビから流れる喜劇役者Louis de Funèsのギャグにつられて、思わずDalidaが声を立てて笑っているシーンの、華やかな人生の裏にある彼女の素顔から、満たされない孤独感がヒシヒシと伝わってきました。


by amore_spacey | 2019-11-04 00:05 | - Other film | Comments(2)

ザ・ルースレス ~とあるマフィアの転落人生~ (Lo Spietato)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (68点)

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【あらすじ】 Santo Russo(Riccardo Scamarcio)は16歳のとき、母親や弟と一生にカラブリアを去り、’Ndranghetaの組員だった父親を頼ってミラノにやって来た。ポーターとして働き始めたSantoは、近所の総菜屋の息子Mario(Alessandro Tedeschi)と知り合う。
 大晦日の夜、SantoとMarioは高級車を盗んだ濡れ衣を着せられて逮捕され、少年院で4ヶ月暮らした。そこで知り合ったSlim(Alessio Praticò)もまた、カラブリア出身だった。意気投合した二人は出所後、“起業家”のパートナーとして、ミラノの裏社会を牛耳る存在にのしがっていく。高度経済成長の黄金期にあった1970~80年代のミラノを舞台に、有力犯罪グループの幹部になっていくSantoの、栄光と挫折の人生を描く。(作品の詳細予告


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イタリアの犯罪社会を描いたRenato De Maria監督の三部作で、La prima lineaItalian Gangstersに続く完結編である。『野良犬の掟』(映画TVドラマ)や『悪の天使ヴァッランツァスカ』など裏社会をテーマにした作品は多いが、この映画は犯罪組織のボスにのし上がっていく一人の男の姿を通して、1970年代後半から約四半世紀のイタリア社会を映し出している。当時の文化(衣装・髪型 • 車・アート・拳銃)が映像の中にきちんと再現され、ヴィジュアル的にも楽しめる。流れる音楽(←音が出ます!)も、イタリア人には懐かしい音色なのだそうです。

残念だったのは、上映時間が約2時間とたっぷりあるのに、あれこれ詰め込み過ぎて、大人になってからのSantoの大事な時期を端折ってしまったのと、フラッシュバックの多用で途切れ感が半端ない。ドラマチックな展開を期待していた(Scamarcioは期待通り濃かった)が、破滅の道に転がり落ちたとは言え、あの程度なのか?と。裏社会を扱った作品によく出演するようになったRiccardoは、犯罪組織の幹部が板について風格が出てきました。でもCamorraやCosa nostraや’Ndranghetaに、こんなカッコいい組長や幹部ってホントにいるんですか?

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チンピラの寄せ集めレベルのうちは、窃盗・暴力・恐喝・誘拐のようなショボい悪事に手を出すだけだが、犯罪組織として形を成し大金が動くようになると、麻薬の密売・高級娼館や不動産やナイトクラブの経営・高級車の売買に乗り出す。組織が大きくなると、内部分裂も起きる。それを防ぐために、仲間への見せしめの拷問や殺しが行われる。貞淑で従順な妻Mariangela(Sara Serraiocco)の他に、エレガントでスタイリッシュな愛人Annabella(Marie-Ange Casta)がちゃんといて、湯水のごとく大金を使う成金趣味の日々を満喫する。その一方で、人を殺したり組織を乱す仲間を拷問し虫けらのように殺す、極悪非情で残忍な男でなければ、組長や幹部は務まらない。

因みに少年時代のRiccardoは、親も教師もホトホト手を焼くほどのやんちゃ坊主で、幾つも高校を変わったが、結局卒業しないまま(だから学歴は中卒)演劇の学校に入った。しかしここも勝手にやめて役者の世界に飛び込み、TVドラマデビューしたという。そんな彼も年齢相応の落ち着きや貫禄が出てきました。今後も活躍を期待しています。


by amore_spacey | 2019-10-13 01:02 | - Italian film | Comments(0)

Non sono un assasino 

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (68点)

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【あらすじ】 イタリア南部プーリア州の町。Francesco Prencipe(Riccardo Scamarcio)副警察署長とGiovanni Mastropaolo裁判官(Alessio Boni)とGiorgio弁護士(Edoardo Pesce)の3人は、学生時代からの親友だった。
 ある日Francescoはほぼ2年ぶりにGiovanniに会うが、その直後にGiovanniが殺害され、彼を最後に見たFrancescoが容疑者として告発される。Francescoは無実を証明するため、長年の友人であるGiorgioを弁護人に選んだ。Francesco Caringellaの小説を映画化。(作品の詳細はこちら


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11月のプーリア、灰色の空の下で繰り広げられるイタリアン・ノワール。容疑者となったFrancescoが裁判を迎えるまでの日々に、突然フラッシュバックで学生時代の思い出が紛れ込んで来る。

仕事のやり方が汚いのか?オレ様過ぎるのか?Francescoは警察署の同僚の間で、評判がよろしくない。結婚して娘もいるが、家族を顧みず愛人に走っている。裁判官のGiovanniは物静かで、本音や感情を見せない。Giorgioは本命の女に振られたショックで酒に溺れ、弁護士のキャリアを諦めた負け犬。3人は学生時代からの親友だが、Giorgioが親友のこの輪から少し離れた所にいる。意図的に遠ざかったのかもしれない。3人は機会あるごとに、鍵の受け渡しをする。Giovanniが執務室で使う、大きな机の引き出しの鍵だ。引き出しの中に隠された、3人の秘密。

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一方容疑者として告発されたFrancescoを取り調べる検察官Paola(Claudia Gerini)、彼女も彼の過去を知っている。職業柄、2人が顔見知りなのは当然だが、かつて男女の関係にあった…かもしれない。友情やモト愛人というオブラートに包まれた、誤解•嫉妬•劣等感•仕返•歪んだ感情や、それぞれの画策•思惑。水面下では、どす黒いものが渦巻いていた。そこまでは分かりました。

しかし、、、フラッシュバックが多過ぎて、現在と過去の時間軸が次第に曖昧になり、夢の中の出来事のような、輪郭のないぼんやりした印象しか残らない。私たちの頭に浮かぶ事柄や見ているものは、本当に現実なのか?歪んだ現実なのか?それとも現実には起きていないことなのか?というメタフィジカルな世界を描いたつもりが、暗示や匂わせ方が今一つで、視聴者には伝わらなかった。ムダに疲労し、もやもやが募るだけ。そして唐突にエンドロールが出て、「はっ?」  「えっと、あの鍵の意味は?」

サントラに使われたEmerson Lake & Palmer(←音が出ます)は、時代を越えてなお色褪せずタイトでかっこいい。それだけに映画の出来栄えが…。イタリアン・ノワールは、土台ムリなのか?いえ、『暗黒街』(映画ドラマ)は見応えがありました。観念的な世界に入り過ぎると、視聴者が置いてきぼりを食らってコケますね。

ところでRiccardo Scamarcioは、英・米・仏・伊の映画やTVドラマに、今年は5本、去年は何と10本も出ている。仕事し過ぎです。『幸せな感じ』がクランクアップしたあとのインタビューに、「Valeriaとの破局(2017年ごろ)から、まだ立ち直れていない。打撃が大きすぎて…」と。傷が癒えていないんですね、可哀相なRiccardo...


by amore_spacey | 2019-10-05 00:29 | - Italian film | Comments(0)

幸せな感じ (Euforia)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (81点)

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【あらすじ】 Matteo(Riccardo Scamarcio)は新進気鋭の企業家として成功し、優雅な生活を手に入れて自由な人生を謳歌している。しかし実家にはあまり帰らなかった。彼の実家には中学校の教師で内向的で実直な兄Ettore(Valerio Mastandrea)が、母親と暮らしている。見た目や性格から暮らしぶりに至るまで、まるで対照的なMatteoとEttoreは、決して仲が良かったとは言えない兄弟だが、Ettoreの病気をきっかけに、知らなかったお互いの事を知る。そして2人の関係は徐々に変わり、家族の絆を取り戻していく。(作品の詳細はこちら


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Valeria Golinoの監督2作目。脳腫瘍で余命幾ばくもない兄と、それを隠し続ける弟の関係を中心に、兄弟や家族の愛情を描いている。シリアスな中にユーモアが(チョイチョイ際どい笑いなども)いい感じに織り込まれ、素晴らしいキャスティングにも恵まれて、ともすれば重くてお涙頂戴に陥りがちな題材を、さらりと扱った。この作品にはイタリアの日常生活を切り取ったようなところがあり、映画を観ているという感じがホントになかった。こんな雰囲気の中によく居るからかもしれません。特別な日でもないのに、マンマの家に家族や友人が集まって一緒に過ごす。部屋(必ずしも同じ部屋に集合ではなく、応接間やキッチンやベランダなど、バラバラに別れていることもある)のあちこちに2~3人の小さな島が出来、勝手気ままな話題で盛り上がったり、突然けたたましい笑いが聞こえてきたりする。話が途切れて静まり返っても、不思議と気まずい思いをしない。その静けさに気づいて、一斉に爆笑することだってある。どっしり構えた家の主(=マンマ)は、テキパキとその場を仕切る。ざわざわした中に他人も勝手にわさわさと出入りするが、そこには心地良いカオスがあるんです。

イタリア人は思ったことをはっきり言う印象を持っていたが、嫁いで来てどうやらそうでもないことを、色々な状況の中から感じる。もちろんズケズケと遠慮なく言う輩もいますが、言っても後腐れがそれほどない。もともと人間って不器用なもんだから、兄弟姉妹や夫婦や家族や友人や同僚など、人との関係にはどうしても曖昧な感情が生じやすい。そこで白黒はっきりつけるのか(以前の私がコレ)、曖昧なまま良い意味で流されていくのか。この曖昧でちょっぴり気まずい空気が、作品の中によく登場する。家族と大喧嘩して疎遠になったのではなく、ゲイである自分が実家に顔を出せば、きっと家族に迷惑をかけてしまう、だから実家にはあまり顔を出さないほうが良いだろうと思っている弟Matteo。が、これは彼の取り越し苦労だった。息子の恋愛話になり、「あの時はこの子(=Matteo)、まだゲイじゃなかったのよ」とマンマが笑い飛ばしているからだ。マンマの本当の気持ちはどうなの?息子がゲイでいい?ううん、やっぱり女性と結婚して孫の顔を見せて欲しい、でも本人がゲイとして幸せならそれでいい、の間で揺れ動いているのかもしれない。

『おっさんずラブ』で、「時間の積み重ねが恋になっていく」と書いたように、MatteoとEttoreの兄弟も、一緒に過ごす時間を積み重ねることによって、今まで知らなかったお互いの色々な事を知り(兄弟姉妹って血はつながっていても、意外とお互いのことを知らない)、そこで初めて一人の人間として相手を認識し尊重するようになる。その過程は仲良しごっこではなく、喜怒哀楽に満ちた人間味に溢れている。いい年した大人がケンカしたり子犬のようにじゃれ合ったり、かと思えば、ホテルに男を連れ込んだMatteoが、「30分だけ、そこで待っててよ」と言って、Ettoreに毛布と枕を持たせてベランダに放置する。自己中なMatteoとお人よし(気が弱くて嫌と言えない?)のEttore。一緒に泣いたり怒ったり、何でもないことに笑ったり昔を懐かしんだりしながら、目の前にいる人を丸ごと受けとめようとする、少なくとも様々な違いに目くじら立てたり、コトを必要以上に荒立てたりしない。まさに大人の関係だ。

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内側から滲み出てくるValerioの静かなオーラと、茶目っ気たっぷりで子犬のように愛らしいRiccardoの笑顔が、ぶつかり合うことなく自然に溶け合っていくのは、ベテラン役者の成せる業(わざ)でしょう。それにしてもRiccardoのエメラルド色の瞳の美しいこと!宝石よりも深い輝きを放っています。11年続いたValeriaとRiccardoの関係は破局を迎えたが、その後もプロとして互いに尊敬し合える、とてもいい友情を育んでいると言う。まぁ、なんて羨ましいんでしょう。


by amore_spacey | 2019-09-27 00:10 | - Italian film | Comments(0)

インビジブル ウィットネス 見えない目撃者 (Il testimone invisibile)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 「今年の起業家」にも選ばれた若手実業家Adriano Doria(Riccardo Scamarcio)には、美しい妻や可愛い娘のほかに、写真家の美しい愛人Laura(Miriam Leone)がいた。しかしAdrianoは愛人の殺人罪で告発・逮捕され、自宅軟禁下にある。彼は身の潔白を証明するため、法廷で一度も敗北を経験したことがないという、有能な弁護士Virginia(Maria Paiato)に援助を求め、事件前後の一部始終を話すのだった。(作品の詳細はこちら


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この映画は2つの殺人事件当時に何度も遡りつつ、1つ1つ謎を解き明かしながらフィナーレを迎える。作品の大部分を占める実業家Adrianoと弁護士Virginiaの会話シーンは、とても見応えがあります。家族や人間関係を描いたイタリア映画には優れたものが多いが、面白いミステリー・サスペンスが少ないので、この作品はなかなかいい線いってるなと思ったのですが、見終わってから2016年のスペイン映画Contratiempoを忠実にリメイクしたものと知って、なーんだとちょっぴりがっかり。

Adrianoは2つの殺人事件の容疑者として逮捕された。殺されたのはTommaso(Fabrizio Bentivoglio)とSonia夫婦の息子、そしてAdrianoの愛人Laura。後者はホテルの部屋で起きた密室殺人事件で、Adrianoが気を失って床に倒れていたことや、彼にこれといったアリバイがなく目撃者もいないことから、真っ先に犯人の疑いがかけられた。Adrianoにしてみれば、誰かが仕掛けた罠にハメられ、犯人に仕立て上げられたような状況で、何としても身の潔白を証明しなければならない。自分に不利な材料ばかりの状況の中で、窮地を脱することができるのか?

事件前後の様子は、Virginiaの質問にAdrianoが答える形で再現される。事件に関わった人物は、Adrianoと愛人Laura、TommasoとSoniaと息子、車で通りかかった男、そしてホテルの従業員たち。この中で一番疑わしいのが、AdrianoとTommasoの2人。どちらにも殺すだけの動機があるからだ。しかしVirginiaにとってAdrianoは、大事なクライアントでもある。頭から犯人と疑ってかかってはいけない。かと言って、彼を全面的に信用していいものか、100パーセント真実を語っているのか?食い違いや矛盾はないか?嘘はないか?徹底的に洗い出すのも、彼女の仕事だ。目撃者がいない限り、クライアントの証言だけが頼みの綱だから、慎重に進めていく必要がある。ここは辣腕弁護士の腕の見せ所だ。Adrianoの証言に納得がいかなければ、Virginiaはあの手この手で矛盾を明らかにし、事件の核心に近づいていく。途切れることのない2人の会話の水面下では、相手を出し抜こうと、目に見えない駆け引きや攻防戦が行われ、時には張り詰めた空気が漂う。最後にサプライズがあるが、勘のいい人は途中であれっ?と気づくかもしれません。

弁護士を演じたMaria Paiatoは今回初めてだが、舞台出身の女優らしい存在感がある。話し方や表情がやや大袈裟で、それこそ舞台劇を観ているような錯覚に陥る瞬間もあるが、何よりも役づくりがうまいので、彼女の魅力にぐいぐい引き込まれる。Lauraを演じたMiriamやAdrianoを演じたScamarcioは、Maria Paiatoの迫力や演技力に押されて、無残でした。台詞は棒読み、顔の表情はワンパターンで、学芸会レベル。BGMも耳障りでした。「これ、サスペンスなんだよ!」「ここ、山場だから。ちゃんと見てね」と言わんばかりに煽り立てる俗悪なBGMのせいで、話に集中できない。あれ、もう少し何とかならなかったのかしら。燻し銀のようなFabrizio BentivoglioがMaria Paiatoと共に脇を支えてくれたので、何とか作品として成り立ったと言えましょうか。

その後オリジナル作品Contratiempoを観たのですが、本作品は寸分違わずそっくりそのままリメイクされているんですね。いやもう、オリジナルを買い取って、CGでイタリア人俳優に置き換えただけ、のレベルで驚いた。そこまでしてリメイクする意味が、ちょっと分かりません。


by amore_spacey | 2019-05-08 01:07 | - Italian film | Comments(0)

白衣の女 (The Woman in White) BBCテレビドラマ 全5話

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 ロンドンで母と共に慎ましく暮らす青年画家Walter Hartright(Ben Hardy)は、CumberlandにあるLimmeridge家の異母姉妹、Marian Halcombe (Jessie Buckley)とLaura Fairlie(Olivia Vinall)の美術の家庭教師として雇われる。彼はロンドンを出発する前夜、郊外で白い衣を身にまとった奇妙な女を目撃した。彼女の名はAnne Catherick(Olivia Vinall)で、精神病院から脱走してきたという。
  Limmeridge家にやって来たWalterは、Lauraを一目見てAnneにとてもよく似ているのに驚いたが、いつしかL auraに惹かれていく。しかし彼女には、Sir Percival Glyde(Dougray Scott)という婚約者がいた。この婚約者は何か秘密をかかえており、Lauraは恐ろしい陰謀に巻き込まれていく。Wilkie Collins'の同名小説をドラマ化。(作品の詳細はこちら


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このドラマにRiccardo Scamarcioが出ている、それだけの理由で観ました。オープニングの音楽や映像からして、つかみどころのない危険を孕んだ物語であることを予感させ、早くも期待が高まってきます。しかも第1話で、容貌も着ている服も瓜二つなAnneとLauraを登場させ、さっそく謎解きが始まる。てっきり二重人格になったLaura(Olivia Vinallが1人2役で演じていたこともあり)だと思っていたが、私の予想は大外れ。

この2人が双子のように似ているのを利用して、夫Sir Percival Glydeと彼の友人Fosco伯爵(Riccardo Scamarcio)が、Lauraの膨大な財産を騙し取ろうと、陰謀を企てる。しかし秘密のニオイを鋭く嗅ぎ取った異母姉Marianと美術教師Walterが、法律に詳しい公証人のErasmus Nash(Art Malik)とともに、この陰謀に立ち向かい、邪悪な2人には天罰が下る、そしてWalterとLauraは晴れて結ばれ、Marianはかねての夢であった世界放浪の旅に出る。これらを現在と過去の2つの時間軸で描いている。WalterとLauraの恋物語でもあるはずなんだけど、決定的なものがなくインパクトにも欠けていたから、私のテンションはそれほど上がらず。けれど毎回ちょっとした謎や伏線を張りながら、無理なく回収していくので、ほど良いスリルに浸りながら、謎解きを楽しみました。


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かなり辛口ですが、WalterやLauraやSir Percivalの演技は学芸会レベルで、残念ながらほとんど印象に残っていません。脇役のFosco伯爵に扮したRiccardoは、ブルーの瞳を不気味に光らせ、なかなか情熱的な悪役だった。デビュー当時のチャラ男より謎めいた悪役のほうが、断然彼の魅力を引き出してくれる。ところで英米のTVドラマに登場するイタリア人は、得てしてマフィア絡みであることが多い。イタリア=ピッツァ、日本=寿司のような、ステレオタイプな捉え方は、分かり易く手っ取り早いとは言え、何だかなァ。


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人間的な魅力という点では、公証人のErasmus Nashが一押しでした。初めて画面に登場した時には、警察?誰の味方?主要登場人物とはどういう関係にある?様々な疑問が頭に浮んだ。その後の展開でも、彼は私情を挟まず、やや高圧的な雰囲気をまといながら、淡々と仕事をこなしていく。しかし公証人という肩書きを取り払った1人の人間の、親としての葛藤を見せた最終話をみて、多くの人が彼に寄り添いたくなったはず。この事件を通して彼の中で何かが変わった。だから娘に会いに行くのでしょう。


by amore_spacey | 2018-05-31 00:23 | - TV series | Comments(2)

マスター・オブ・ゼロ シーズン2 第1話&第2話 (Master of None season2 episode 1-2)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 イタリアへパスタ修行に来たDev(Aziz Ansari)は、モデナにアパートを見つけて暮らしている。ある日見知らぬ女性(Clare-Hope Ashitey)が困っているのを助けた彼は、彼女と一緒に食事をすることになった。しかしうっかり油断した隙に、携帯電話を盗まれてしまう。携帯を取り戻すため、泥棒をおいかけていくが、なかなか見つからない。ドタバタしながら暮らすDavは、友人の結婚式のために来伊した親友Arnold(Eric Wareheim)と、バッタリ町中で出会い、久々の再会に大喜びした。(作品の詳細はこちら


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シーズン1をまとめて一気に観たが、イマイチ面白さが分からず、何だかなぁな気持ちだった。が、シーズン2の舞台は、ここモデナ。しかもRiccardo Scamarcioが出てるし、前市長もカメオ出演。こりゃ、観ない訳にはいかないじゃありませんか。因みにモデナが舞台になったのは、第1話と第2話。第1話はモノクロ仕立てで、Vittorio De Sica監督の『自転車泥棒』を彷彿させるシーンがいくつかありました。


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このシリーズは、多民族国家アメリカならではの人種問題を、インド系アメリカ人Devの目線で、自虐的なギャグを絡めながら明るく風刺したコメディ。シーズン1はエミー賞に輝き、巷でもすごく面白い!と言われているんだけど、うーん、その面白さが今一つ分からない。たぶんあそこが笑うところなんだろうなというのは、ぼんやり分かるが、生暖かい目で見守っただけでした。というわけで、第1~2話だけ観みて、途中下車。申し訳ありません。


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おまけは休憩中のRiccardoの画像。デビュー当時はやんちゃ坊主で、何様?な発言を乱発して炎上したこともあったが、年月とともに味のある素敵な役者になりました。世界の舞台で、もっともっと活躍して欲しいと思います。


by amore_spacey | 2017-06-03 05:16 | - TV series | Comments(0)

ジョン・ウィック チャプター2 (John Wick - Chapter 2)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (73点)

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【あらすじ】 引退の身から呼び戻された伝説の暗殺者John Wick(Keanu Reeves)は、かつて血の契約を結んだ、国際的な暗殺組織を乗っ取ろうとする殺し屋仲間Santino D'Antonio(Riccardo Scamarcio)の依頼を受け、ローマへ飛び、世界最強の殺し屋たちと対決することになる。(作品の詳細はこちら


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本作は『ジョン・ウィック』の続編で、舞台はNYとローマ。突っ込みどころ満載ですが、頭を空っぽにして楽しめる痛快アクションもの。前作はシリーズ第一弾という新鮮味に助けられ、ぐいぐい引き込まれて観た。今回も期待を裏切らず、黒スーツでビシッと決め、悲しい表情で容赦なく悪党を殺していくKeanuが、ゾクゾクするほどクールで、前回よりもパワーアップしたアクションを披露してくれた。が、アクション・シーンがワンパターンで長かった。Ruby Roseも全く必要なかったな。


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今回はローマが舞台なので、イタリア人役者が多数参加している。『ローマでアモーレ』『ロンドン・スパイ』『二ツ星の料理人』、そしてこの2月にクランクアップしたばかりの『Andorra』など、国際舞台に進出するRiccardo Scamarcioが、最初から最後までほぼ出突っ張り、退場の仕方も潔かった。贔屓目になるが、Keanuと並んでも遜色なく、なかなかパワフルで見応えがあったと思う。しかし、あの髪型は…ないな(苦笑) ラブコメの軽いノリのRiccardoもいいが、暗黒街や戦乱の世に生きる男が似合う。


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緊張を強いられるアクションシーンの合間に、『マトリックス』仲間のLaurence Fishburneや、殺し屋御用達コンチネンタル・ホテルの強面ホテルマンLance Reddickが登場すると、知り合いに会ったような懐かしさがこみ上げ、気持ちが和む。素晴らしい脇役たちが、作品にメリハリを出してくれていた。


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倍返しなんて生ぬるいもんじゃない、「誰が来ようが皆殺しだ」と言い切るJohn、。しかし彼はあの世界の掟を破ったため、全てを敵にまわしてしまった。不死身のJohnも、Chapter 3で永遠の引退(=死)なんてことになるのかしら?暗殺組織の会長Winston(Ian McShane)が、彼を始末する?(涙) Chapter 3がとても気になります。


by amore_spacey | 2017-03-27 02:22 | - Other film | Comments(0)

Io che amo solo te

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (73点)

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【あらすじ】 南イタリアにあるプーリア地方のポリニャーノ。50歳になるNinella(Maria Pia Calzone)とDon Mimi(Michele Placido)は、若い頃に大恋愛をしたが結婚できなかった。しかし運命は思いがけないプレゼントをしてくれる。彼女の娘Chiara(Laura Chiatti)と彼の息子Damiano(Riccardo Scamarcio)が、めでたく結婚することになったのだ。式の準備は順調にすすめられ、ついに結婚式当日を迎える。Luca Bianchini.の小説を映画化。(作品の詳細はこちら


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久しぶりのイタリア映画です。本作品は若い2人の結婚式当日を挟んだ3日間を描く。運命は時に、思いがけないプレゼントをしてくれるが、この手の話は漫画や小説や映画で語り尽くされているので、それほど目新しくはない。この作品の面白さは、結婚する主役の2人を取り囲む、家族や友人・知人たちの濃いキャラクターや、舞台となったポリニャーノの町や海の美しさにあるでしょう。


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主役を演じるLauraとRiccardoは、共演することが多いせいか、まるで2人の私生活を垣間見ているように自然だ。デビュー当時のRiccardoはカッコつけすぎで鼻についたが、最近の彼は肩の力がいい具合に抜けてきて、ラブコメもなかなか面白い。昨年Valeria Golinoと別れたRiccardoは、Lauraと本格的に付き合っているのかしら?

因みにRiccardoの元カノValeriaは、14歳歳下のプロデューサーと、これが破局したあと、現在は23歳歳下の彼と付き合っている。どっちもRiccardoの友だちなんだけど、元カレの友だちから彼を調達するValeriaってどうなの?


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この作品にはやっかいで面倒な親戚や友人たちが揃い、大事件は起きないが、ネタには事欠かない。結婚前から未来の姑2人が、花嫁の衣装を巡ってバトルを繰り広げたり、式を控えた花婿がこともあろうに、一夜限りの浮気をしたり…。

花嫁には服役中の叔父Franco(Antonio Gerardi)がいて、半日の出所許可をもらって式に出席するらしい。が、世間体を気にする花婿側から、「とんでもない」「欠席させろ!」 花嫁の叔母Dora(Luciana Littizzetto)は、噂話が三度のメシより好きで、ひっきりなしにお喋りする。こんな人が身内にいたらホントに疲れるが、私の身内にもいる。とても面倒な構ってちゃんで、可能な限り顔を合わせたくないなと思っているのですが、なかなかそううまくはいきません。


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そして花婿の弟Orlando(Eugenio Franceschini)がゲイだった。世間体を気にする母のため、Daniela(Eva Riccobono)を彼女として連れて来るが、その彼女はレズビアン。しかも弟ときたら、式の祝辞でカミングアウトする暴挙に出たから、さあ大変!

でもこのドタバタ劇が、徐々に静かに収束していくのです。愛し合っても結婚できなかったNinellaとDon Mimiが、最初で最後のダンスを踊る。式の後Dom Mimiが求愛するも、「これ以上望むものはないくらい、最高に幸せです。素敵な思い出にしておきましょう」と言って立ち去るNinellaが、毅然として素晴らしかった。賢明な決断でしょう。この映画を観て、また夏のプーリアの真っ青な空と海、そして真っ白な家並み、この景色を見に行きたくなってきました。


by amore_spacey | 2017-03-12 02:01 | - Italian film | Comments(0)